【銀 魂】江華にそっくりな神威の妹、神楽の姉は隠し事があるようで【坂田銀時】

33話 私の中の私が叫んだんだ ページ36

Aside



私が目を覚ましたのはなにもない空間だった

体が軽くて………もしかしたら本当に死んだかな？

松「A」

江「A」

松陽先生とお母さんの声が聞こえた

振り向くと二人が立っていた

やっぱりここは死後の世界？

貴「お母さん、松陽先生？」

松「A、まだ貴方はここに来てはダメなんです」

江「まだAは生きてる。私と同じ病気だけど助かる」

まだ生きてる？

貴「二人とも体がすごく冷たい」

私は二人の手を握る

するとすごく冷たかった

でも私の体は暖かかった

松「それが生きている証拠です。ほら、銀時の血が貴方に入った」

ドクンッ

何かが私の中に入ってくる

でもそれは自分の何かが変わってしまう気がした

江「A、Aはねもっと色んな人を頼っていいんだよ。一人で、なんでもかんでも

抱えて生きてきちゃったんでしょ？誰にも相談できなくて………私に心配かけたくなくて

神晃も仕事があるから家で誰にも言えなかったんだろう？」

貴「私さ、あの時死んじゃってもいいやって思ったけど、やっぱり生きてたい

家族と、仲間と生きていたいの。もう手遅れかな？」

私の意識がなくなる時、心のどこかでもっと生きたいって私の中の私が叫んだんだ

ずっと心の奥に隠していた本当の気持ちが

本当は辛い事、悲しい事打ち明けて甘えたかった

昔の後悔も出てきた

本当は悲しい時泣きたかった

でも心配させたくないから泣かなかった

松「大丈夫です。Aならまだやれます。だってまだ生きているんだから」

お母さんと松陽先生とどんどん離れていく

江「次は後悔しないようにね」

貴「うん」

銀「A」

すると、後ろから銀ちゃんの声が聞こえた

貴「銀ちゃん」

銀「戻ろう。お前のいる世界に」

貴「うん」





私は銀ちゃんに手を引かれて別のところへ行った









目を開けると神楽がいた

神「姉ちゃん！」

銀「A！」

私本当に生きてたんだ

神「ごめんアル！私、姉ちゃんが苦しんでるのに何にも気づいてあげられなかったアル」

私は体を起こす

それから神楽の頭を撫でる

貴「私さ、家族に迷惑かけたくないから本当の気持ち全部隠して生きてきた

地球に行ったらまた大切なものが出来た。その人たちにも迷惑かけたくないから

本当のこと言わなかった。私は本当の気持ちを誰にも言わなかった」

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