【銀 魂】江華にそっくりな神威の妹、神楽の姉は隠し事があるようで【坂田銀時】

32話 姉が抱えていたこと ページ35

神楽side



あの後銀ちゃんが姉ちゃんと一緒に手術室に行った

その後姉ちゃんの過去をパピーから聞いたバカ兄貴も初めて聞いたらしい

姉ちゃんが今までなにを思って生きて来たかまではパピーも知らない

ただ、いつも私とバカ兄貴とマミーとパピーの事を、家族を一番に思って

行動している普通の子供より全然子供らしくない子だったと言うことと

泣かないし、甘えないし、誕生日とかクリスマスはプレゼントなんて贅沢なものいらない

今の生活が幸せだからとなにが欲しいとかは言わなかったこと

私とバカ兄貴の面倒を見てくれていたこと、家の事をしてくれていた事

私とバカ兄貴が風邪を引いたらすぐに看病してくれた

そして、一人で何かをずっと抱え込んで誰にも相談せずに過ごして来ていた事だけらしい



やっぱり何かを隠していた

でも一番驚いたのは攘夷戦争に出ていた事だった

しかも天人側ではなく攘夷側にいた事

だから２回目の地球の話はあんまりしてくれなかったんだ

きっと、それが裏切る行為だと思っていたから

私や神威に言わなかったんだ

姉ちゃんは一人でいろんな事抱えて生きて来たんだ

大切な人や、マミーが死んだことが悲しくて辛い事を誰にも相談せず

自分が死ぬ可能性がある病気だと言うことが辛い事も誰にも言わず

本当は誰かに甘えたかった事も言わずに生きてきた



私達がもっと早く気づいてあげられていたら

姉ちゃんの笑顔があんなになることはなかったのかな

もっといろんなこと相談してくれたかな

私達の事頼ってくれたかな？私達に甘えてくれたかな？





でもやっぱり姉ちゃんはすごいアル

私が辛い悲しいって言ったら助けてくれた

自分の方が何倍も辛くて悲しい思いして生きてきたのに



普通だったらそんなの我慢しろとか言える立場の人なのに

そんなこと言わずに優しくしてくれてずっと側にいてくれた

私だったらきっと耐えられない

威「Aって兄ちゃんの俺より何倍も強いんだネ」

バカ兄貴も今日はアホ毛がしゅんと下がっていた

パピーの頭もいつもより寂しい気がする←





神「兄ちゃん、姉ちゃん死なないよネ？生きててくれるよネ？」

威「大丈夫だヨ。だってAは強いもん」

この日、私はバカ兄貴を久しぶりに兄ちゃんだと思えた

昔の優しかった兄ちゃんに

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