秘密の恋物語【テニプリ】義弟(鳳長太郎)編完結 (ページ26)

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秘密の恋２５ページ26

それからというもの...

長太郎「おはよ」

A「...おはよ」

長太郎「じゃあ...行ってきます」

母「あ、うん。行ってらっしゃい」

ちょたは普通に自分で起きて、私が降りてくるタイミングで朝練へと向かう。

ちょたが玄関を出た直後。

母「...あなた達、最近口数減ってない？」

楽観的な母が、真剣な顔して聞いてきた。

A「...そう？」

母「喧嘩じゃないなら良いけどね。...何かあったなら、１人で悩まずに相談してね」

・

長太郎"...待ってるから。話してくれるの。

だから、必ず最初に俺に相談してね"

血が繋がらない親子でも、一緒に暮らしてるうちに言う事が似てくるようだ。

A「...ん」

そう短い返事しか出来ず、私も逃げるように学校に向かった。

・

・

慌てて家を出た私は、学校で気付いた。

A「た、体育があるの忘れてた...」

体操着が、ない。

・

日吉「アホ。...としか言えねぇな」

私の独り言を聞いたのか、日吉君がまた毒を吐いてくる。

A「...余分に体操着持ってる人なんていないよねー...」

日吉「聞いて回れよ」

A「はいはい...」

・

・

Ｂ組の女友達から体操着を借りることが出来て、これで心置きなく１日を過ごせると安堵していた束の間

「Aちゃん」

その声に心臓が跳ね上がった。

A「っ...

さ、早乙女君...」

早乙女"君は...

俺の女神だよ..."

背中から嫌な汗が流れ、友達の体操着をギュッと掴む。

早乙女「...長太郎の言葉が引っ掛かるんだけど」

長太郎"友達でも、譲れない物はある"

早乙女「まさか...デキてないよね？」

この前までの私なら心臓に悪かったその質問も

A「...そんなわけないでしょ」

今なら、普通に答えられる。

早乙女「そっか。そうだよねぇ...」

早乙女君は安堵の表情を浮かべた後で

早乙女「なら、俺の事も考えてよ」

懲りずにまた迫ってきて、私は後ろに下がった
。

・

すると...誰かに後ろから手を引かれたと思いきや、私はその人の背中に隠された。