秘密の恋*26* ページ27
日吉「気色悪いツラでコイツに近付くな」
その背中が日吉君の物だと分かって、私は正直驚いた。
早乙女「な、何なんだよっ...」
・
日吉「コイツは...
俺の女だよ」
A「っ!?!?」
しれーっととんでもない事を口にする日吉君。
早乙女「はっ...?」
日吉「これ以上近付いたら、どうしようかねぇ...
その鼻でもへし折ってやろうか」
早乙女「っ...」
日吉君に睨まれでもしたのか、早乙女君は怖じ気づいて
そのまま逃げるようにその場を去った。
・
・
日吉「フン。...腰抜けが」
捨てゼリフを吐き、何もなかったかのようにそのまま教室に戻ろうとする。
A「ま、待ってっ...
その...ありがと...」
日吉君はこちらを振り返り
日吉「...ホント、手の掛かる女だな」
そう言い放った。
A「ご、ごめんってば...」
前にも、風邪で倒れて保健室まで運んでもらったしな...。
A「今度、何かお礼するからね」
日吉「何だよ急に、気持ち悪い」
A「なっ...人が感謝してるって言ってるのにっ!!」
日吉「フン。
...別にしていらねーよ」
A「え、意外」
礼はきっちり貰うタイプだと思っていたのに。
日吉「...どうしてもって言うのなら、また面倒に巻き込まれないように
・
ここにいるか、だな」
そして、自分の隣を指差す日吉君。
A「え...」
日吉「さっきの言葉、ホントにしても俺は構わないと思ってる」
日吉"コイツは...俺の女だよ"
・
・
それから、私達は付き合い始めた。
日吉「お前、こんな問題も分かんないのか」
A「うるさいな!教えてよ!」
と、相変わらずそんな言い合いが多々あるが
2人きりになれば
日吉「来いよ」
彼に抱きつき、甘い時間を過ごす。
万が一、誰かに見られても...堂々とカップルだと言える。
だが
・
長太郎"好きだよ..."
ちょたの声がこびりついて、忘れられない。
私は、それを掻き消すように...若君にしがみついた。
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らんなあ - 面白かったー。良かったらもっと作成してほしいです。 (2020年4月20日 17時) (レス) id: aab03e3535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:†ハヅキ† | 作成日時:2019年4月16日 20時