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”迎仙儀式の日に願い事をすると叶う”
もしそれが本当なら璃月の人々はこぞって同じ事をするだろう。
例えば”大金持ちになりたい”なんて願いもどこから金が降ってくるか、ある日突然空から?ならば璃月の人々は金持ちが多い国になる。なんだって商売がら金にがめつい人間が多い。
金持ちになるには努力をしないと成し得ない。たった願うだけの安いもの、そう簡単に手には入らない。
願い事は所詮願い事で必ずしも願いが叶うなんて保証はない。
わかっている。
わかっているがそんな俺だってほんの少しの希望を持つぐらいはいいだろう?
「Aちゃんと手が繋げますように、キス出来ますように、甘えてきますように、両思いになりますように、付き合えますように、デート出来ますように、結婚出来ますように、その先も出来ますように……etc」
ほんの少しの希望?どこをどう見たらほんの少しなのか。
タルタリヤは必死で目を瞑りながら両手を合わせてブツブツと呟く。
「願い事は願い事だよ」
「いんや俺はちゃんと努力してるからね。
いつかは君と結ばれる運命さ」
「妄想の世界でね」
Aは冷めた目で彼を見つめながら興味無さそうにその場を離れた。
もう少しで儀式の時間、Aにとってはその事の方が重要だ。
初めて見る置物、食べ物、変わった格好をした人、
そして「天権」凝光。
「時は満ちた」
儀式が始まり凝光は元素力で岩王帝君を招く、のかと思いながら身を乗り出しわくわくしていたAだが空から現れたのは、石でできたテーブルの上でぐったりと横たわる半分麒麟、半分龍の姿の岩王帝君だった。
目を輝かせながら見ていたその瞳は次第に不安の色に染まっていく。
周りの人々もザワザワと不安の声が隠せない。
「帝君が殺害された!この場を封鎖しろ!」
その声と共に千岩軍が周囲を取り囲む。
「そんなっ…
タルタリヤ、どうしよう。岩王帝君が…」
「神がそう易々とこの場にいる奴に殺されると思う?大丈夫だよ、心配しないで?」
不安なAの頭を優しく撫でタルタリヤは落ち着かせる。彼の服を少し摘んでいるその姿を見たらきっと顔を手で隠して悶えるだろうが残念な事にタルタリヤは別の方向を見ていた。
「付いてきて」
「え?」
Aの手を掴み有無を言わさずタルタリヤ達はその場を離れた。
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作者
改めて思ったけど
鍾離「」
主「」
『』(主人公)
とかしてないな。
あれわざわざ面倒くさくね?
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72(プロフ) - りさん» えー!!ありがとうございます!この作品コメント打ってくれる人少なくてコメント書いてくださるだけとても嬉しいです! (2022年11月17日 23時) (レス) id: 5ab6d0e829 (このIDを非表示/違反報告)
り - 一気見しました!好きです() (2022年11月16日 8時) (レス) @page35 id: 1c00c5b49c (このIDを非表示/違反報告)
すみか(プロフ) - はいさーせん。 (2022年10月24日 18時) (レス) id: c882518901 (このIDを非表示/違反報告)
72(プロフ) - すみかさん» はやく原神手伝え (2022年10月24日 18時) (レス) @page29 id: 5ab6d0e829 (このIDを非表示/違反報告)
すみか(プロフ) - いつでも書いていいぞ。 (2022年10月24日 17時) (レス) @page29 id: c882518901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:72 | 作成日時:2022年8月11日 22時