32・ ページ35
・
「寝息が違ったからね。
それに普段の君とは想像もつかないぐらい寝ている君は触れたら面白いぐらいに反応してくるよ。まるで寝相の悪い子供みたいに」
「うそ？朝起きたら毛布何も散らかってないから綺麗な方だと思ってたんだけど…」
「俺が直してるからね」
「ああうん。勝手に部屋に入るの辞めてもらえる？」
「どうして俺のAの部屋に入っちゃいけないんだよ」
「タルタリヤのものじゃないし例え貴方のものであっても部屋に入らないでよ、プライバシーの侵害よ」
「そんな小さなこと気にしないでよ」
「小さな…？？」
彼は頭を撫でながら揶揄っている。
「明日も動き回るんだ、早く寝よう？
眠れないなら俺が兄弟達によくしていた子守唄でも聞かせてあげるよ」
「そうしたいところだけど貴方がくっついてくるせいで眠れないわよ」
「なに？意識しちゃってる？」
「うん…」
「え」
撫でていた手が止まった。
徐々に離れていきソレはタルタリヤ自身の顔に当てられる。顔を手で覆った彼はそれはそれは珍しい照れを発動した。
「…へ、へぇ…そう、なんだ…ほんとに？」
言葉が途切れ途切れで恐る恐る聞く彼が可愛らしくて不覚にもキュンとときめいてしまう。
「…ぅ、うん」
……。
両者照れてしまった。
付き合いたての恋人みたいな雰囲気を出す彼らは互いに何を話したらいいのか分からず沈黙しあう。
…………。
「ね、寝ようか」
「う、うん」
恥ずかしい。
心臓がバクバクと動き眠れる気がしない。
背中から彼の温もりを感じる間はきっと収まることはないだろう。
背を向けたまま横向きの姿勢で眠りにつこうとしているAの後ろからタルタリヤは優しく包み込み、彼女の手に自身の手を覆い被せる。
…あからさまにイチャイチャし合うよりも、
彼らにはこのぐらいが丁度いいのかもしれない…。
・
＿＿
作者
言葉入れる文章むずい
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 609人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原神」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
72(プロフ) - りさん» えー！！ありがとうございます！この作品コメント打ってくれる人少なくてコメント書いてくださるだけとても嬉しいです！ (2022年11月17日 23時) (
レス) id: 5ab6d0e829 (このIDを非表示/違反報告)
り - 一気見しました！好きです() (2022年11月16日 8時) (レス) @page35 id: 1c00c5b49c (このIDを非表示/違反報告)
すみか(プロフ) - はいさーせん。 (2022年10月24日 18時) (レス) id: c882518901 (このIDを非表示/違反報告)
72(プロフ) - すみかさん» はやく原神手伝え (2022年10月24日 18時) (レス) @page29 id: 5ab6d0e829 (このIDを非表示/違反報告)
すみか(プロフ) - いつでも書いていいぞ。 (2022年10月24日 17時) (レス) @page29 id: c882518901 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：72 | 作成日時：2022年8月11日 22時
