27・とある蛍術師 ページ30
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私は最近ファデュイに入った新兵だ。
本当はこんな所じゃなくて女の子らしいお花屋さんに就職したかった。毎日花の匂いを嗅いで水やりをする。今じゃ血の臭いが鼻から離れない。のんびりとした暖かい職場に入りたかった。
だけど仕方がない。本当に些細な事だった。
褒められたいからやっている訳ではない。
ただの善意だ。人の役にたつような掃除や落ちている物を交番に届けたり、植物に水をやったり、ありとあらゆる事を自分から行った。だけどそれを誰も私がしたと気づかない。誰かがやってあって当然だと思っている。
私が友達もおらず1人で黙々とやっていた事を。
それが何だか……なんというか悲しいというか寂しいというか複雑な負の感情が押しよして来て家から出る事がなくなり引きこもりになっていた。
そんな私の人生はそこで真っ暗になった。
残されたのは殉死率が高いと言われているファデュイに就職ぐらいの道しか無かった。ファデュイは1部の村では除け者な存在で1部の村では称えられている。だが自らそこへ入ろうとする人は滅多にいなかった。皆生きたいから。
今日も誰かは友人の死を嘆き、他人事かのように下っ端として人生を歩んでいた。
そんな私には不釣り合いのな程、眩い光が目の前現れた。
公子様が好きだ。
以前から女性の中で高い人気を誇っていた公子様。
どうせ顔と権力だけの男、皆一時の恋に浸っているに過ぎない。と思っていた。
でも彼は執行官の中で誰よりも人間らしく人の死を安く見ない男だった。時には酷い扱いをされる兵士も居たがその度に誰かが亡くなると毎回手を合わせて合掌をしている。
誰かが困っていたり危ない目にあっていたら自分の事は後回しで私達部下を助けてくれる。
そしてあの家族の話をする時の公子様のお姿、
あれはそこらの人が見せるやっすい愛なんてものではなく紛れもない愛。愛してやまない、優しいお姿だった。
私は公子様にいつの間にか恋をしていた。
「愛しています。公子様」
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＿＿＿＿
作者
なんでハートがこんな高いん
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72(プロフ) - りさん» えー！！ありがとうございます！この作品コメント打ってくれる人少なくてコメント書いてくださるだけとても嬉しいです！ (2022年11月17日 23時) (
レス) id: 5ab6d0e829 (このIDを非表示/違反報告)
り - 一気見しました！好きです() (2022年11月16日 8時) (レス) @page35 id: 1c00c5b49c (このIDを非表示/違反報告)
すみか(プロフ) - はいさーせん。 (2022年10月24日 18時) (レス) id: c882518901 (このIDを非表示/違反報告)
72(プロフ) - すみかさん» はやく原神手伝え (2022年10月24日 18時) (レス) @page29 id: 5ab6d0e829 (このIDを非表示/違反報告)
すみか(プロフ) - いつでも書いていいぞ。 (2022年10月24日 17時) (レス) @page29 id: c882518901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：72 | 作成日時：2022年8月11日 22時
