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周りに知っている人が居ない。
そもそも誰も居ない。
こんな暗い森の中、お家にも帰れずにひっそりと自分は亡くなって行くのかと思ったら夢ばかり見て周りが見えない自分とは違い今は現実の自分を突きつけられて体が冷えていく。
█████、どこにいるの?
寒いよ。早くお家へ帰りたい。
とぼとぼと足を進めるがこの先に彼がいるのかも分からない。頼りにしていた足跡も雪でかき消されもう何も分からない。
”コツン”
何かが足に辺りそれが█████の落とした物ではないかと希望を乗せ目を向けてみるがそこに転がっていたのは何処かで見かけたことのある大人サイズの赤い靴。今日の█████の靴は青色だ。
その場に崩れ落ちそうになったAだが雪の中、人影が見えた。力を振り絞り小走りにその人影に近づく。
「█████?」
その人は聞こえてないのかこちらを振り向かない。
でも確かに█████だ。だって見るからに子供で髪色も█████と一緒のオレンジだし服装も同じだ。
「█████!
早く帰ろう…もぅ寒いよ…」
あれ?服が汚れてる、
動物でも狩ってたのかな?
紫色に変化した唇から弱々しく声をあげ彼に近づく。
彼に近づけば近づく程もう1つ人影が見える。
だけどその影は冷たい雪の上に倒れていた。
普段は嗅がない臭い、
たまに臭うそれ。
それは次第に強烈になっていく。
横たわっている人影からは少しずつ雪が別の色へ変化していく。
「█、█████……
ここで、、なに、して…」
「何って…
Aに近づく悪いヤツを倒してたんだよ」
そこに立っていたのは赤い返り血を浴びた公子・タルタリヤ。
█████は狐になって帰ってきた。
________
「ハッ
あ、…ゆめ…?」
真夏でもないのに汗をぐっしょりかいたAはベッドで目を覚ました。
すごくリアルな夢だった。
想像しただけで鼻からその臭いがしてくるような気がする。
早く風呂場で汗を流しに行こう。
急いで服を脱ぎ青いブレスレットが置いてある机の上に置くとAはふと立ち止まった。
あれ?
「アヤックス?」
「て、だれ?」
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72(プロフ) - りさん» えー!!ありがとうございます!この作品コメント打ってくれる人少なくてコメント書いてくださるだけとても嬉しいです! (2022年11月17日 23時) (レス) id: 5ab6d0e829 (このIDを非表示/違反報告)
り - 一気見しました!好きです() (2022年11月16日 8時) (レス) @page35 id: 1c00c5b49c (このIDを非表示/違反報告)
すみか(プロフ) - はいさーせん。 (2022年10月24日 18時) (レス) id: c882518901 (このIDを非表示/違反報告)
72(プロフ) - すみかさん» はやく原神手伝え (2022年10月24日 18時) (レス) @page29 id: 5ab6d0e829 (このIDを非表示/違反報告)
すみか(プロフ) - いつでも書いていいぞ。 (2022年10月24日 17時) (レス) @page29 id: c882518901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:72 | 作成日時:2022年8月11日 22時