そう、ここで ページ6
智「あぁ、そう、ここで、かぐやと会ったんだな・・・覚えてるか？」
そういって、かぐやを見ると
かぐやはコクンとうなづいた
智「少し寄ってみっか・・・」
そういって、公園の中を入る
両端に、木の植え込みがあり
ずっと奥には、確か噴水があったはず
ここのアトリエで使ってるマンションに来てから、長いけど
この公園には、あまり来ることはなかった
しいていうならば、かぐやと会ったあの晩に初めて入ったくらいだ
かぐやの手を引き
１番手前のベンチを指さす
智「あそこに、おめぇがいたんだ」
そう、このベンチで、
今日みたいに、月明りが青白く光っている中で
まるでスポットライトをあびているかのように
両手で、その月を掴むかのように挙げていたかぐや
裸足で、白いワンピース姿で
季節も、だいぶ変わっちまったな
智「俺ね、あの時、なんで、おめぇに、「おいで」って言ったのか、
いまだに、わかんねぇんだけどさ。
よかったよ、あの時に、言えてさ・・・」
かぐやが、急に手を離し、そのベンチにかけていく
智「おいっ、ちょっと待てって」
急に手を離された不安感が、俺の心をさらに動かす
消えちまうんじゃないか・・・
戻っちまうんじゃないかって
俺も、ベンチまで掛けていき
かぐやの手を取る
智「かぐや・・・手ぇ、離すんじゃねぇ・・・
ずっと・・・これからも、ずっとだ・・・
俺の手を離すな・・・わかった？」
それは
心の叫びだったのかもしんねぇ
智「かぐや・・・俺から離れんじゃねぇぞ・・・な」
そう、かぐやに言い聞かせるように告げる
かぐやは、俺を見て、コクンとうなづき
か「さ・・ちぃ・・・」
と俺の名を呼んだ
か「ここ・・・いる・・・から」
片言だけど、
一生懸命に、声に出すかぐや
智「わかってる・・・ごめんな・・・
ちょっと俺もさ、今日は、月のせいかな・・・
おかしくなってるのかもしんねぇ・・・」
そういって、月を見上げた
智「でも、これだけは言えるんだ。
俺は、おめぇのそばにいるから、おめぇは、俺からずっと離れるなって」
月明りに、かぐやが、身に着けてるリングに反射して、キラッと一瞬光る
俺は、かぐやの首元に手をやり
そのネックレスをはずす
か「・・ちぃ？」
不思議そうな顔で、俺を見る
智「もう、過去にとらわれなくていい、これは、俺が預かっておく」
そういって、ポケットに、そのリングをしまった
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チェリー(プロフ) - こんにちは！ずっと見させていただいております！移行も、楽しみにしてました(^o^)／これからも頑張ってください！！ずっと応援してます！ (2017年7月3日 23時) (
レス) id: a0fb27e534 (このIDを非表示/違反報告)
shocola(プロフ) - 紫姫さん» うふふ (2017年7月3日 21時) (レス) id: 9653387dc9 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - shocolaさん» かぐやちゃんのことわかってきた？よかったwww (2017年7月3日 19時) (レス) id: e9c302e907 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - かよさん» かよちゃん、なんやかんやで、移行しちゃったwww 短編の予定だったのになぁ (2017年7月3日 19時) (レス) id: e9c302e907 (このIDを非表示/違反報告)
shocola(プロフ) - 紫姫さん» 大好きやもん！ゆっくりやけど、かぐやちゃんも分かるようなってきて楽しみになってる！ (2017年6月29日 21時) (レス) id: 9653387dc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2017年5月2日 8時
