理由 ページ37
智「潤くんが泣いてしまうほどの理由って何？」
俺は、床に座ったままの潤くんを、
椅子に座らせ
そして、かぐやが倒した椅子をもとに戻し
自分も座った
向かい側では、俺と、潤くんを、見守るように、
だまって、ビールに口をつけたニノがいる
潤「・・・・」
智「お願いだから、話して・・・
じゃないと、俺もかぐやを渡せない・・・」
俺を見る潤くんの目は、死んでるのではないかと思うくらい、
生気を失っていた
その姿は俺の心をさらに締め付けた
一体何があったんだ？
潤「・・・七海とは、１０年前に出会ったんだ・・・
まだ、美術学校出たての、駆けだしのデザイナーで。
５つ下のAは、まだ高校生だった・・・」
ちょうどそのころって、俺らも必死にもがいていた時だ
潤「でも、俺は、七海と、こんなに相性がいいのかっていうくらい、
俺には、ぴったりの子だったんだ。
仕事も熱心で、ストイックで、自分の力で、あの大変な世界を、駆けあがってきていた」
・・・
・・・
潤「そして、彼女は独立して、「ＭＥＧＵ」という、ブランドを立ち上げたんだ」
あ・・・
智「かぐやが気にいって着ている、あの服か・・・」
自分の姉ちゃんが作った服だったら、
そりゃ尚更だな
潤「そうだね・・・Aは、とくに、気にいってた・・・ていうか
Aをイメージしてデザインされている服だったからね。七海は本当、Aを大事にしてた」
フッと何かを思い出したかのように、笑みを浮かべた潤くん
智「ＭＥＧＵって？」
潤「当時飼ってた、犬の名前だよ・・俺が付けたんだ・・」
智「え？犬？」
潤「そう、すごく可愛がってて、俺が付けた名前を、そのままブランド名にするって言いだして」
そして、また、生気の無い目で、遠くを見た
智「おれらの衣装も担当したって聞いたけど」
コクンと頷く潤くん
潤「そう、コンサート衣装をね、担当してた。
俺は、知らなかったんだけど、コンペで勝ちとってきたみたいで、
顔合わせするまで、実は俺知らなかったんだ・・・」
智「もしかして、あの、白い・・・」
「ＭＥＧＵ」のデザインからして、たぶん、あの衣装だと、すぐに気がつく
潤「そう、もう随分前になるけどね・・・そのあとも、何回か、担当してもらってたよ。それを言うと、Aだって・・・」
智「JAPONIZUMの舞台でしょ・・・」
この３人の空間になって
初めて、潤くんと初めて目があった・・・
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チェリー(プロフ) - こんにちは！ずっと見させていただいております！移行も、楽しみにしてました(^o^)／これからも頑張ってください！！ずっと応援してます！ (2017年7月3日 23時) (
レス) id: a0fb27e534 (このIDを非表示/違反報告)
shocola(プロフ) - 紫姫さん» うふふ (2017年7月3日 21時) (レス) id: 9653387dc9 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - shocolaさん» かぐやちゃんのことわかってきた？よかったwww (2017年7月3日 19時) (レス) id: e9c302e907 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - かよさん» かよちゃん、なんやかんやで、移行しちゃったwww 短編の予定だったのになぁ (2017年7月3日 19時) (レス) id: e9c302e907 (このIDを非表示/違反報告)
shocola(プロフ) - 紫姫さん» 大好きやもん！ゆっくりやけど、かぐやちゃんも分かるようなってきて楽しみになってる！ (2017年6月29日 21時) (レス) id: 9653387dc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2017年5月2日 8時
