会ってはいけない ページ18
すると、
電源を入れて、しばらく触れてなかったので、暗くなってしまった、タブレットが
急に点滅し始めた
か「自分の名前・・・だけ」
名前だけ？
智「んなわけねぇだろ、さっき、コンビニに行ったときに、潤くんみて
「じゅん」って
名前言ったろ？」
すつと、すぐさま、タブレットに、文字が追加される
か「彼は・・たぶん、知ってる人だと思う、名前も知ってる。
でも、私と、どんな関係なのかわからない」
わからない・・・
俺は、タブレットから、少し離れたところに、ペタンと膝を割って座っているかぐやを見る
かぐやは、下をむいたままキーボードを見ている
智「わからないって、どういうこと？」
さっきとは、打って違い、トゲもなく、ただただ、自然な状態で声を発した
かぐやは、あいかわらず、下を向いたまま、キーを打った
か「わからない・・・名前は知ってるだけ・・・
でも、会っちゃいけない人。」
会っちゃいけない人？
智「どうして？」
自然な疑問だった
か「わからない、でも、ここが、痛くなるの、私を苦しめる」
苦しめる？
タブレット越しに、かぐやを見ると
右手を胸の間で強く握りしめていた。
それは、本当に苦しそうだった
智「どうして、思い出したこと、だまってたの？そんなに苦しくなるんだったら、余計にさ」
そう、思い出したのなら、話してくれてもいいじゃないか
涙を堪えようとしているのか、
下唇を強く噛んだかぐやが
決心したように
ゆっくりとキーボードを打ち始めた
か「・・・思いだしたら・・・智は、私を追いだす・・・でしょ？」
え
俺は、タブレットから、すぐに目を離すと、
かぐやは大きな目を潤ませながら、俺を見ていた
智「何言ってんの・・・んなわけないだろ」
そう、この涙は、
思い出すことを、恐れていた涙ではなくて
思い出した時に、俺がかぐやと離れることを恐れた涙だったのか
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 768人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チェリー(プロフ) - こんにちは！ずっと見させていただいております！移行も、楽しみにしてました(^o^)／これからも頑張ってください！！ずっと応援してます！ (2017年7月3日 23時) (
レス) id: a0fb27e534 (このIDを非表示/違反報告)
shocola(プロフ) - 紫姫さん» うふふ (2017年7月3日 21時) (レス) id: 9653387dc9 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - shocolaさん» かぐやちゃんのことわかってきた？よかったwww (2017年7月3日 19時) (レス) id: e9c302e907 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - かよさん» かよちゃん、なんやかんやで、移行しちゃったwww 短編の予定だったのになぁ (2017年7月3日 19時) (レス) id: e9c302e907 (このIDを非表示/違反報告)
shocola(プロフ) - 紫姫さん» 大好きやもん！ゆっくりやけど、かぐやちゃんも分かるようなってきて楽しみになってる！ (2017年6月29日 21時) (レス) id: 9653387dc9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫姫
| 作成日時：2017年5月2日 8時
