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テラスに出る
2階で受けていた月光よりも
もっと白く照らしていた
確かベリーナがプールのライトを点灯させたスイッチがここにあったはず
私は、ベリーナが立っていた辺りを思い出し、
そこの壁を目で凝らすと、
そこに黒いつまみを発見し、それを上にあげると
パタンと音が立ったと同時に、
プールの底がライトアップされて、浮かびあがった
私は、ゆっくり、そこまで歩いて行くと、
風が横切り、思わず身震いをし、コートがはだけないように押さえた
考えてみたら、日本に比べたら、温暖な地域にいるとはいえ、初冬
風は、冷たい
浮かびあがったプールを、よく目を凝らして見たら、
微かに湯気が立っていて
翔さんが、露天風呂みたいに使ってるって言ってたのは、
まんざら嘘ではなさそうだった
私は、ゆっくりプールサイドにしゃがみ、手を入れると、
手が冷たかったのか、
思った以上にその水は、温かかった。
そして、しばらく、その水面を見つめている
下からのライトと月光が重なり合いそれが水面で揺れていた
そう言えば、
さっき部屋で、シャワールームを使ったけれど
日本のような湯船はもちろんなく、
私は、
翔さんから借りたスウェットの裾を、捲し上げ、
そして、プールサイドに座り、
足をゆっくり入れた
「はぁ・・・」
思わず漏れてしまった吐息
そして、ゆっくりと足を動かした
キラキラ光っていた、水面が少し乱れる
足から、ちょうどいい心地さが伝わる
空を見上げると
そこは
東京の都心とは、まったく違う空が広がり
月だけでなく無数の星がが輝いていた
なんて贅沢な時間なんだろう
証券会社で、時間に追われていた日々が、
それがずいぶん
昔のように思えてくる
何やってるのだろうな
そんな会社も断ち切ってまでしてここに来たのに
フラれに来たようなもんじゃん
ていうか、
自分の気持ちを伝えられないまま
フラれるって
バカだなぁ
私
また始まった私の自問自答
今日1日、一緒にいて、
声だけでない、彼の姿、
しぐさ、考え方、少しずつ、彼のことがわかり始めて
そして
どんどん、惹かれていく
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紫姫(プロフ) - まーちゃんさん» こーなりました・・・あは。それが、紫姫わーーーーるど♪ (2019年6月5日 23時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - あやさん» ドキドキにへにへしながらｗいつもありがとうございます。ちょっと拗らせてみましたｗｗｗ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆめさん» 少しスパイス投入してみました。ここから、ラストまで、楽しんでいただけたらと思います。 (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - きゃーーー！ついに進展ですね！どうなるの？翔さんなんて言うの？気になります！！次回も楽しみにまってます。 (2019年6月5日 20時) (レス) id: 8fb0672773 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回ドキドキにへにへしながら拝見させていただいています。いいなぁ… (2019年6月5日 4時) (レス) id: 0f8d7fa212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2019年5月17日 0時
