自分の身は自分で守ろうね？【月山習】

さんじゅうにーん。 ページ30

「頑張れA！ラストスパート！...5秒前、5、4、3、2、1...10分たちましたーはい終わり！」


ジャボンッ、と音をたててコーチがいるところへ駆け寄る。


「ハァ...コーチ、どうでしたか？」

「うん！なかなかよかったよ！この調子で頑張って」

「ありがとうございます！」

「じゃあ今からトレーニングルームに戻って足鍛えようか！」

「はい！」







「今日は解散！お疲れ」

「ありがとうございました！」



今日は水泳の日だった。
幼稚園の頃からやっていて、大学生になった今でも続けている。

大学生になったとたん、よりハードなものになった。

1日水泳で丸つぶれ、なんて日もある。



でも、一度好きになったものは少しの期間は離れられても、また少し経つと恋しくなるものなんだ。




そういえば最近取ってないな。


最後に取ったのが...2週間前かな。


「帰りに寄って来ましょうかね...」



汚れてもいい服に着替えて素早く外に出る。


外はまだ日が昇っている。

こんな真昼間からやってしまったらそれこそ見つかる可能性が高い。


「一旦家に帰りましょうかね....」



帰り道をスタスタと歩いて帰る。

ポカポカと暖かい陽気にネコもあくびをしている。



ああ、なんて平和な世界だろうか。

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