にじゅうにーん。 ページ20
「すみません!今戻りました!」
「ああAちゃん!大丈夫?」
「はい、結構パックリいってたようですが...」
「あらら...本当。どこで切ったのかしらねぇ」
「ですね...あ、これさっきの方へのですか?」
さっきのパニーニを指差す。
「ええ!持って行ってもらえる?」
「わかりました!」
「お待たせいたしました、パニーニです」
「ありがとうございます」
戻る途中に「うめえ!」という声が聞こえた。
喜んでもらえて何よりです。
その人たちの声が不意に聞こえた。
「そういえばさ、鎖骨だけ取られる事件って知ってるか?」
「なにそれ...そんなの知らないし...」
「そうか、鎖骨だけ取られるっていう奇妙な事件らしいんだけどさぁ...」
その人は一生懸命話しているようだが、連れの子はスマホに釘付けで見向きもしていない。
「なんか、七不思議?都市伝説?みたいな事件なんだよなぁー」
都市伝説、ねぇ...
「おいA」
ぼーっとしていると急に男の先輩が話しかけてきた。
「は、はい!なんでしょうか?」
「指、血ィ滲んでるぞ。大丈夫か?」
指を見ていると絆創膏が真っ赤に染まっていた。
呑気に「ああ、血を見るのは久しぶりだなぁ」だなんて思っていたら急に腕に違和感を感じていた。
違和感の原因は先輩で。腕をグイグイ引っ張って更衣室の方へ連れて行かれた。
150人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無しの骨好き - 鎖骨なんてただぶん投げたくなるフォルムなのに…肩甲骨だったらよかったです、肩甲骨なら (2016年1月11日 17時) (レス) id: a6a9e0efca (このIDを非表示/違反報告)
ズッキー(プロフ) - あっ!。+*月山 習*+。ちゃん!! (2015年6月4日 15時) (レス) id: 84b7221dd1 (このIDを非表示/違反報告)
。+*月山 習*+。 - ↓ そ れ な wwwwズッキー…w (2015年5月27日 22時) (レス) id: 8188de761a (このIDを非表示/違反報告)
ズッキー(プロフ) - ヤバイ 月山ちゃんがかっこよすぎる!!おもしろい!! (2015年5月24日 9時) (レス) id: 84b7221dd1 (このIDを非表示/違反報告)
黒糖(プロフ) - ルクさん» 最後まで読んでくれてありがとうございました!残念ながら二人は人並みの幸せは味わえませんでした。でも次は幸せになれると思うのでぜひ見守ってあげてください! (2015年5月3日 15時) (レス) id: a6406a97d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒糖 x他1人 | 作成日時:2015年4月2日 19時