双子の歌い手は何でも屋！_幕開けの準備編_

22.狂ってる ページ31

まぁ、聞きたいことなんて一つしかないよね。
ちょっとかっこつけていっただけだし…()
「翔太さんをどこにやったんですか。」
「そう簡単に教えると思う？ふふっ、残念。教えれないわよ。それに」
ｶﾞﾁｬｯ
「もう貴方たちは囲まれて動けないわ」

いつのまに…!?
変装してたし、夏目さんの顔を借りていたはずだ。そうばれるはずが…

「ふふっ…」
永遠さんが取り出すのは
「ボ、ボイスレコーダー？」
そう。まふさんの言う通りボイスレコーダーだ
なんでそんなもの…
「一応護身用で持ってるの。まっ、よっぽどのことがないと使わないけどね」
「誤算…でした」

「じゃ、あとはあんたたち、よろしくね」
永遠さんがそういった瞬間、警備員らしき人達が僕たちをおさえようとする
「くそっ…！」
空飛やたけるさんはなんとか警備員を押さえ付けようとするが…

空飛の身長じゃ、そんなことできるはずもなく
簡単に取り押さえられていた
ま、そうなることはわかってたし。ｳﾝ
と、そんなことを考えていると僕にもてがのびてくる
なんとか避けながら皆逃げる方法を考える
この状況じゃ絶対不利…！
ｺﾞﾝｯ
鈍い音とともに頭にガンガンと衝撃がはしる
それと同時に殴られたのだと理解する
誰か叫ぶ声がするが、誰かも判別つかない
朦朧とする意識のなかで僕は鈴のなるような声がした気がした

ﾁﾘﾝﾁﾘﾝ…

「きっと、皆助かる」

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