【東京リベンジャーズ】【呪術廻戦】私は医者であり呪術師であり。

Episode　3 ページ4

.





【Aよ･･･あまり無理をするな】


『無理？何のことだい？』


【誤魔化しても意味は無い。お前は朝から反転術式を行使している。一心同体の身として、それ以上の無理は止める他無い】


『･･･君に嘘が通じないのが残念なところだね』










今は路地裏で、何か知らないけどボコボコになってた不良の子回復中。何か奥に進めば進むほど倒れてる子が多いんだけど。何コレ、地獄へのフラワーロードですってか？お断りしたいねぇ。


夜雀に止められたのは、十数人を一気に治し続けてるから。一般人は呪力と触れていない分強めの出力にすると呪力酔いって言って･･･体調壊すし。いい感じのところでセーブしておかないと面倒なんだよね。


少し、コホコホと咳込んでしまった。夜雀が肩に掛けている爪を食い込ませて来る。その衝撃で反転術式の手が止まり、息が上がった。やっぱり集中しすぎたね。酸欠かな、視界がふらふらするよ･･････










【言ったであろう、お前が治す道理は無いのだと。無理をして壊れるのはお前だ】


『だからって･･･目のまでぶっ倒れてる若人達見捨てろって？』


【･･･それは違う、救急車でも呼べば良いだろうが】


『･･･確かにね･･･』










でも、あいつらならそうするんじゃない？って答えた。
夜雀はもう言っても聞かないな、と諦めた様子で私の肩から離れた。つまり、姿を消した。


私の体に触れていない時は消えた、と表現しているが、コレは少し表現が違う。
実際は夜雀の体を構築する呪力の粒子をバラけさせている。私の体に触れた瞬間、その粒子が一つに結合して夜雀の体を構築するんだとか。


まぁ夜雀の仕組みは良いのさ。
夜雀の言い分だって合ってるのさ。どっちかと言えば夜雀の言い分の方が正しいし、私が彼等を助ける道理ってモノは無いんだよね。


でも、あいつらに、生徒達に『弱い者を見捨てることしか出来ない者は強くない』と教え説いている以上、私が有言実行しない訳には行かないんでね。





そう思って、もう一度彼等に手をかざす。
すると、さっきと同じ･･･いや、もっと高度な反転術式の光が手から溢れた。


私は肩にいる筈の無い彼の存在を脳裏に浮かべた。










【Aという奴は･･･全く。まぁ、そこに惚れた身でもあるんだが】

Episode　4→←Episode　2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す