『霊番隊に命ずる』 ページ34
「…………隊長?」
「本条三席ィィィィィ!!」
真っ先にやって来たのは三席の本条翼(男)。
頭脳派な本条は援護型三班の班長を承っている。
Aはやってきた三席に即座に抱きついた。
「わ、ちょ!隊長!!」
ガンッ、と容赦なく部下に殴られ、瞳に涙を浮かべながら離れた。
「…………本当に隊長ですか?」
「え、なんでよ?」
「てめぇが浦原のネックレスつけてるからだろ」
いつの間にか現れたレンに指摘され、やっとネックレスをはずす。
元の容姿へと戻り、ネックレスをしまった。
「…………隊長」
三席から渡されたのは【霊】とかかれた羽織。
「……ありがとう」
懐かしむようにそれを見つめ、バッと羽織る。
「隊長!!」
「Aさん!!」
一人、二人と人が集まり始め、双極の下はおよそ30人の死神で黒い。
「──霊番隊に命ずる」
静かに、それでいて威圧感を放ちながら、口を開いた。
その隊長の言葉を胸に秘めようと、隊士全てが背を正す。
「……此の霊番隊は、隊長隊士含め30人で成立されている。
隊士、副隊長、席官三名、隊士25名
戦闘時席官1名と隊士5名、計6名のグループを造ってもらっていたよな。
三席本条翼率いる援護部隊三班。
四席泉堂紫乃率いる救護部隊四班。
五席竜ヶ峰翔馬率いる鬼道部隊五班。
そして、私率いる前方特攻部隊一班と、
レン率いる後方特攻部隊二班。
メンバーは覚えていることとして話を進めよう」
「今回行われる朽木ルキアの処刑。
此処に居る全ての死神は100年前の事を知ってるよな?
──そう、虚化だ」
Aがそう言った途端、今まで一切の音漏れを許さなかった隊士の間にざわめきが溢れた。
「虚化が私の仕事を奪うワケだが──それは置いといて。
その虚化の主犯として挙げられた死神は?」
暗黙の了解とでも言うように、三席のみが答える。
「浦原喜助隊長」
「そうだ。
この中に、浦原さんが主犯だと思う者は?」
──誰一人として、手を挙げなかった。
─*─
次回、過去編。
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あいうえお - ちょい待て、その詠唱はガルガンタ開ける時のやで (2018年12月9日 22時) (レス) id: 0b80273c04 (このIDを非表示/違反報告)
瀧本晴菜 - 続き頑張って下さい!応援してます! (2017年5月30日 13時) (レス) id: 9a46cff4ec (このIDを非表示/違反報告)
スウィート(プロフ) - 悪意があって書いてるわけではないです。もう占ツクを辞めてしまってるだろうけど、思った事を言わせていただきました。またあなたがここへ戻ってくるのを待っています。長文失礼しました。 (2017年4月28日 22時) (レス) id: 5811fbb44a (このIDを非表示/違反報告)
スウィート(プロフ) - 自傷的な事は控えてください。自分が辛くなるだけですよ??皆貴方の小説が見たくて、好きだからここに来るんです。なのにそんな悲しい事書いていたら見ているこっちも辛くなります。ホムペを作るなどして、そちらに書くことをおすすめします…今更ですけどね (2017年4月28日 22時) (レス) id: 5811fbb44a (このIDを非表示/違反報告)
青明寺 月斗 - 私・・・続きが書きたいです!完結に導きます! (2017年4月11日 21時) (レス) id: 53496b0259 (このIDを非表示/違反報告)
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