【BLEACH】名の異なる斬魄刀を持つ代行

『嘘をつくのは気が引ける』 ページ4

○一護



今日こそは寝ないように、と軽い決意をする。



斜め前の大山も同じことを考えているのか、深呼吸をして立ち上がり……

バンッ、と俺の机を叩いた。




──え？


「おい黒崎！お前ん家にトラック突っ込んだんだって！？」



「──あ、あぁ。まあな。大丈夫だっけど」





これは嘘。

昨日の夜、虚とかいうヤツが現れて、ルキアっていう死神(？)も現れて……



遊子にも夏梨にも怪我は無かったし、俺にも特に異常はない。





──だとしてもなぁ。





他人に嘘をつくのは気が引ける。

まぁ、幽霊が見えることを隠してる時点で嘘をついてるようなモンだけど。





「マジか〜ユズちゃん大丈夫？」

「遊子単体か。ん、全然無事だ」





そう答えるとホッとしたようになる大山。


何故大山と言葉を交わすようになったのか。

何故大山と関わるようになったのか。




この前、不良に絡まれてたところを遊子が助けてもらったらしい。







「あ、そうだ黒崎！今日転入生が来るらしい」





打って変わって明るい話題を出す大山。



丁度今来た水色と啓吾も話に入ってくる。






「おはよう一護、大山さん。転入生？」


「そうらしいよ、小島くん。ちなみに女子」


「何お前の情報網」


「それマジっすか大山さん！！」





個性豊かなクラスメートを見て、ため息をつく。




──俺の嘘もどこまで続くかなぁ……






「お前ら席につけー」





教師と共に、噂の転入生が入ってくる。







「朽木ルキアと言います。
　以後お見知りおきを」

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