『安心した』 ページ23
シュッ、と伸びてきた神槍が、彼女の首もとを掠る。
流石は隊長、旅禍といえども容赦なく急所をついてくる。
僅かに血が溢れ────ネックレスが落ちた。
「……A……?」
容姿が元に戻り、霊圧も変わる。
ギンは、構えていた神槍を下ろす。
急いでAは足元のネックレスを拾い、またつけ直すが時既に遅し。
ギンにしっかりと顔を見られていた。
「……今まで、どこに」
「現世だよ。私用があってさ」
ごめん、と苦笑するA。
そんなAを見て、ギンはボソリと呟く。
「──安心した」
「なんで?」
「今まで、消息つかずやないの」
安堵が現れている声。
Aは、なにかとギンにお世話になったことを思い出す。
──同時に、ギンが藍染と組んでいることも。
「……市丸隊長、私がいることは内密に」
「その様子だと旅禍と手を組んでるんやな?」
「手を組む、っていうか、そもそも代行同士だし。
黒崎たちが居ないと、藍染隊長も機嫌悪くなるっしょ」
「あらら。やっぱ気付いてたか」
ようやく本題に入る。
ギンならどうか聞いてくれると信じて。
「また書類とか片したり現世のこと追求されてもメンドクサイからさ!
な、市丸隊長!!」
「──せやな。Aにはお世話になっとこともあるんやし」
うん、と頷いてくれるギン。
「ありがとな、市丸隊長!
──それから、あんま無茶すんなよ?」
「どういうことや?」
「松本副隊長のために市丸隊長が死んだら松本副隊長やるせないからさ」
「…………やっぱなんでもお見通しやないの」
苦笑するギン。
近くに吉良の霊圧を感じ、じゃ!と笑ってAは瞬歩で移動する。
──護るさ、市丸隊長だって松本副隊長だって。
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あいうえお - ちょい待て、その詠唱はガルガンタ開ける時のやで (2018年12月9日 22時) (レス) id: 0b80273c04 (このIDを非表示/違反報告)
瀧本晴菜 - 続き頑張って下さい!応援してます! (2017年5月30日 13時) (レス) id: 9a46cff4ec (このIDを非表示/違反報告)
スウィート(プロフ) - 悪意があって書いてるわけではないです。もう占ツクを辞めてしまってるだろうけど、思った事を言わせていただきました。またあなたがここへ戻ってくるのを待っています。長文失礼しました。 (2017年4月28日 22時) (レス) id: 5811fbb44a (このIDを非表示/違反報告)
スウィート(プロフ) - 自傷的な事は控えてください。自分が辛くなるだけですよ??皆貴方の小説が見たくて、好きだからここに来るんです。なのにそんな悲しい事書いていたら見ているこっちも辛くなります。ホムペを作るなどして、そちらに書くことをおすすめします…今更ですけどね (2017年4月28日 22時) (レス) id: 5811fbb44a (このIDを非表示/違反報告)
青明寺 月斗 - 私・・・続きが書きたいです!完結に導きます! (2017年4月11日 21時) (レス) id: 53496b0259 (このIDを非表示/違反報告)
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