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帰り道、ふと立ち寄った本屋。
隅の、誰も見ないようなところに、
《たとえばの話》
という題名の本があった。
ラスト一冊……なのか、はたまた 一 冊 し か な か っ た の か 。
その本を手に取り、レジへ持っていく。
店員も、本に見覚えがないのか、首を傾げていた。
『……花宮くん?』
「え?」
近くの公園で読もうと思い、来たのだが。
ベンチに花宮真が居た。
「なんで俺のこと知ってるんですか?」
ニコッと笑って聞いてくる花宮真。
部活はなかったのか?
何故ここに来たのか?
「あの?」
『いやね、君のことはよく知ってるよ。
自分を隠そうとする人のことは知りたくなるんだ』
こちらも笑い返せば目付きを鋭くさせた。
面白いね。
「……俺がアンタを知らないってのが気にくわねぇ」
周囲に誰もいないことは気が付いていた。
花宮真も素を見せた。
『私はA。誠凛、だよ?』
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進撃のいちご(プロフ) - 無気力系脱力猫さん» あまり曲にそってしまうと、それは著作権の侵害になってしまうので、あくまで“妄想税風”という作品になっております。 (2015年4月10日 19時) (レス) id: bbe20826a6 (このIDを非表示/違反報告)
無気力系脱力猫 - 妄想税の小説でいいの?面白いけど、題名からしたものがわかんなかったナリ (2015年4月10日 15時) (レス) id: c440255398 (このIDを非表示/違反報告)
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