神の気まぐれで突如現れたキャラ持ちの違う俺達 3nd (ページ15)

今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:1,890 hit

９３話続きの続き(weather更新) ページ15

続きの続き
✂- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -

芽依子『てめーさてはあたしのこと舐めてんだろ』

ハル『まさかそんな』

芽依子『じゃあ昨日のダメ出しくらいきちんと指導しとけ。頼むわよ、この学校でまともなやつなんかあたしとあんたくらいしかいないんだから』

ハル『わかりました』

(ハルたちから鈴と蓮に映り変わる)

リン『ねえ蓮』

リン(モノローグ)『アタシは蓮に小声で耳うち』

レン『何』

リン『コレが高校の部活なのかな』

レン『放課後なんだから部活でしょ』

リン(モノローグ)『蓮は何言ってんだ、という顔。可愛くないやつめ』

ハル『先生、そちらの2人は見学ですか？』

リン(モノローグ)『居心地悪そうにしていたアタシを見かねたのか、さっきのハルという先輩が芽依子先生に聞いてくれた』

芽依子『入部希望だ』

リン・レン『『ええっ』』

リン(モノローグ)『勝手に断言した芽依子先生に、アタシたち2人は変な声でハモってしまった』

リン『アタシ茶道部……』

レン『オレたちそんなこと一言も……』

芽依子『心配いらないようちの合唱部は入部させてから鍛えていく方針だから』

リン(モノローグ)『合唱部って、何気に体育会系なんだ』

リン『無理無理。アタシお菓子のほうが性に合ってるし』

芽依子『せめてそこは茶って言っとけ』

リン(モノローグ)『と、芽依子先生はノートを丸めてぽんぽんと叩きながら、』

芽依子『じゃあとりあえず聴いていってよ。話はそれから』

リン(モノローグ)『もっかい最初から通しでいくよ、と芽依子先生が号令すると、音楽室の空気が一変した。

みんなが背筋を伸ばして集中している。みんなの緊張感がこっちに伝わってくるみたいだ。合唱ってそういうもんなのかな。』＞

玲奈『こっからの歌のシーンって5回ぐらいリテイク(やり直し)したんだよね。協力してくれた帝光中合唱部には頭が上がらないや』

夏樹「そうなんですか？」

玲奈『うん、良いものにしたいっていう思いがみんな強かったんだよ。3年生の先輩たちにとっては最後になるかもだし』

＜リン(モノローグ)『男子と女子が半々くらいだろうか、ちょっと女子のほうが多いのかな。みんな、さっきまでダルそうに立っていたのに、今は全員が真剣な表情をしている

(合唱とモノローグが互いにかき消されないような音量で)

ピアノが最初の旋律を奏でる。そして高い声や低い声、様々な声が一体となって音楽室をふるわせた