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「……オレのこと知らないんスか」
「何それ?新手のナンパ?」
マイケル改め黄瀬はよく見るとめっちゃイケメンだった。私よりまつげ長い。
聞けばモデルをやっているとのこと。知らないって言ったらすごい傷ついていた。
「えーっと……何かごめんね?私そういう方面疎くて……。私は白咲A。よろしくね」
「……よろしくっス、白咲さん」
拗ねながらも握手してくれる黄瀬。
ふとその視線がドアに向いた。つられて私もそっちを見る。
「……さっきの、何だったんスかね」
さっきの。
その言葉はあの赤い女のことを指しているんだろう。
鎌を振り回す口の大きな女。
私は『それ』の名前を知っていた。
「……『口裂け女』」
「……はぁ?」
「あれ、『口裂け女』だよ」
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lkwisterven - 呪われてしまえ?わかった夢主は私的なものだから (2019年7月21日 20時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー - 更新頑張ってください! (2019年2月16日 11時) (レス) id: a5a1e22d7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空蝉 | 作成日時:2019年1月6日 9時