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「『ななふしぎを』……七不思議を?」
「七不思議って、あの学校の怪談的なやつっスよね?」
黄瀬の声に頷く。
七不思議といえばそれしか思いつかない。
小学校のときにあった『学校の七不思議』。7つ全て知ったら呪われる、と語り継がれていたアレだ。
学校ごとに、また年代ごとに、ラインナップは変わる。
小さい頃7つ全部知ってしまって大泣きしたこともあった。懐かしい。
「で、その七不思議をどうしろって?それを書かないと始まんないでしょ!!」
「メモにキレないでほしいんスけど」
「他にもっと情報があってもよくない?不親切だなあ書いた人!」
愚痴りながらなにげなく裏面を見た、瞬間。
____________べちゃり。
文字が、白い紙面に浮かび上がった。
まるでにじみ出るように、1文字1文字、ゆっくりと。
『呪 わ れ て し ま え』
赤黒い、文字。
まるで血のような、暗く澱んだ色。
息が止まる。頭が痛い。___________怖い。
「__________白咲さん?」
「……ッ!!」
固まっていた思考が動き出す。
手の中のメモ用紙には、さっきの血文字はなかった。
まるで、最初からなかったみたいに。
何なの、今の。
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lkwisterven - 呪われてしまえ?わかった夢主は私的なものだから (2019年7月21日 20時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
しゅがー - 更新頑張ってください! (2019年2月16日 11時) (レス) id: a5a1e22d7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空蝉 | 作成日時:2019年1月6日 9時