【黒バス】顔も知らない貴方と【黒子テツヤ】

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-Aside-


『ただいま〜…』

中学生になって早二週間。
中学校生活も私が考えていた以上に忙しそうです。連日、教科書の持ち帰りに、楽しみにしていた部活もまだ見学さえもしてないし…。

はぁ、と小さくため息をつきながらリビングへと向かう。


「おかえりなさい。おやつあるわよ」

椅子に座り本を読んでいた祖母だったが、私が帰ったのに気づくと、栞を挟んで本を閉じ、和菓子とお茶を用意してくれた。



『ありがとう(ﾆｺｯ』


重たい鞄を降ろし、祖母の向かい側に座り和菓子を食べ始めた。
和菓子は大好きだ。それを知ってか、祖母はよく和菓子を用意してくれる。


「学校は、どうだった？部活動とか、勉強とか、友達とか」


『う〜ん…。あんまり授業をまだやってないかな。自己紹介とかが多くてさ。教科によって先生違うし。でも、友達は結構仲良くなったよ！部活は見学してないからなんとも言えないや』



正直なところ、部活に家庭科部がなかったことが不満だった。
手芸とか、料理とか好きなのに…。



「まあ、まだ二週間だものね。ゆっくり、自分にあったことをすればいいと思うわ。…あと、Aって、なにか新しいこと始めたいって言ってなかった？」

『え？あー、うん。中学生になったし、なんかやってみたいなーとは前から言ってたけど…』



そんなAにいいものがあるのよ、と祖母は後ろに積まれていたチラシの山の一番上のチラシをとり、私の前に差し出した。





そこには…




『“文通”？』


手書きのような文字で“文通やりませんか？”と書いてあり、詳しくは下記のﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞで！とURLが載せられている。


「そこのサイトに詳しいことが書いてあるらしいの。」


祖母はパソコンとか、電化製品類に弱い。
洗濯機を買い換えたときも、説明書だけでは操作できなかったくらいだ。
まぁ、文通なら祖母も知ってるし、携帯を持たない私でもできるから手頃だろう。


『わかった、みてくるよ』

食べ終わった和菓子のお皿を片付け、鞄を持ちながらパソコンのある2階の部屋へと向かった。




**



『お、これかぁ…』


探すこと数分、お目当てのサイトがみつかった。


『…とりあえず、登録してみるか』


見たところ、住所はそこまで細かく書かなくてもいいらしい。
名前も、ハンドネームで良いところが利点だ。本名とか載せたくないしね…。
あとは、性別と年齢を設定するだけ…と言う、結構簡単だったので登録はそう時間がかからずにすんだ。

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