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34. ページ34

さて。ここからが問題なんだけど。


どうやって戻ろうか。


階段を降りたのはいいけど…廊下は人がいそうだしなぁ…


どこか人通りの少ない道は………っと…あ。


この廊下にしよう。ほこりっぽいし、薄暗いし。この学院広いから、なんとかたどり着くでしょ。


そうして、私が進んでいくと、何やら向こうから、くしゃ、という音と何か軽いものが落ちる音がした。


……何の音?


あそこの曲がり角から…?


私は音を立てずに近寄り、そっと角からその先を見る。


「……あ…!?」


そこには、あの人の姿があった。


橙色の、綺麗な髪の毛で、透き通った瞳をぎらつかせながら必死に五線府に書きなぐる、月永レオの姿が。


けど、彼の様子はいつもと少し、違かった。


ちっとも、楽しそうじゃない。


苦しそうで、なんだか見てるこっちが辛くなってくる。


「…っ…違う!」


レオさんは、さっきまで書いていた紙をぐしゃぐしゃに丸めて、そのまま床に投げた。


さっきの音は、この音だったんだ。


「違う違う違う!おれが書きたいのはそんなメロディじゃない!思い付け、働け!降りてこいよ!!」


そういうと、レオさんはペンを投げて、そのまま、下を向いて動かなくなった。

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あづにゃん(プロフ) - とても面白かったです!!これからも頑張って下さい♪ (2016年2月20日 17時) (レス) id: 77a53820e2 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃(プロフ) - 続き楽しみにしてますー! (2016年2月18日 22時) (レス) id: 4d959f0cfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:睦月 | 作成日時:2016年2月16日 14時

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