23. ページ23
「どうしたんだ、急に。家戻んなくていいの?」
「いいの。それより、話があるからちょっと聞いて。」
「ん〜、じゃ、手短にお願いっ!」
きっと、レオはこれから話すことなんて予想してなかっただろう。いや、予想されてたら困る、と泉は心の中で呟いた。
「…アンタは、Aのことどう思ってんの?」
それを王さまに聞いた瞬間、王さまの様子が変わった。
ピリ、とした空気が体にまとわりつく。
「…それ、言わなきゃいけないことなのか?」
「質問に質問で返さないで。ねぇ、どうなの?好き?嫌い?」
こんなの、自分らしくないなんてわかってる。
けど、どうしても聞かずにはいられなかった。
「…あ〜…いや、面白いやつ、だよな。うん。」
レオの口から出たのは、曖昧な言葉。
それを聞いて、泉は、口角が少し上がった。
馬鹿な王さま。
態度でわかるよ。
本当は、アイツを気に入ってるんでしょお?
けど、俺、独占欲が強いから。
「…あげないよ。Aは。」
俺から、まだ離れさせないよ。
かわいい、かわいい妹を。
167人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あづにゃん(プロフ) - とても面白かったです!!これからも頑張って下さい♪ (2016年2月20日 17時) (レス) id: 77a53820e2 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃(プロフ) - 続き楽しみにしてますー! (2016年2月18日 22時) (レス) id: 4d959f0cfa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:睦月 | 作成日時:2016年2月16日 14時