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「ちゃんと起きてる?…あれ、まだ着替えてなかったのあんた。本当どうしたの?具合でも悪い?」



そういいながら、お母さんはクローゼットを開ける。そして、ブラウス、チェックのスカート、そして…水色のブレザーを取り出した。
見覚えのある、懐かしい校章。制服。


それは間違いなく、夢ノ咲学院の制服だった。



「そ、それ、なんで…」



「なんでって…あんたこれから学校に行くんでしょ?」



「学校…!?」




私がそう聞き返すと、お母さんは頭を抱えて無理しないでね、と言い、部屋の扉を閉めた。
待って、学校?私が?…これ、何かのドッキリだったりする?
ドッキリだったらよかったけど、全くその気配はない。残されたのは、目の前にある制服だけ。


はぁ、とため息をつく。どうしちゃったんだろう、パラレルワールドにでも行ってしまったのだろうか。
とりあえず、私は学校に遅刻しないようにと、目の前の制服を着ることにした。

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作者名:睦月 | 作成日時:2017年11月18日 15時

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