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「美人ばかりだろう？年上から年下まで、私の人脈を最大限に活用して取り揃えたんだ。」
英智さんは黙ったまま、ただ写真をひとつひとつ見ていく。…不安、だ。もやもやする。仕方のないことだとわかっていても。
「ちなみにね、私の娘も候補に入れておいたんだ。わかるかな、そう、それだ。今年でちょうど17になる。君と同い年だよ。なかなかに美人だろう？」
…じゅう、なな。私と、ひとつちがいだ。
こっそり目線をずらすと、綺麗な顔で微笑んでいる女の子がいた。…本当に、私と一つしか違わないのだろうか。大人っぽい雰囲気が溢れ出ていた。
英智さんはなんて言うのだろう。口から出る言葉を聞きたくて、けど聞きたくない。複雑な感情が入り混じった。
「とてもお綺麗な方ですね」
英智さんの、言葉は、重くて。
いつもならこの言葉が、社交辞令か本心なのか、はっきりとわかるはずなのに。
どうにも、私の頭の中にはその機能は存在していないようだった。
「そうだろう。きっと君のことを支えてくれるいい妻になると思うよ。親の私から見ても、あの子はとても素敵な女性だ。」
「少し時間をいただいてもよろしいですか？まだ結婚というものを決断するには、自分には早いと思うので…」
「構わないよ。…おっと。もうこんな時間か。じゃあそろそろ失礼するよ。今日は急にすまなかったね。写真は置いておくから、好きなときに見るといいよ。」
「ありがとうございます。」
気がつくと、そんな会話が行われて、いつの間にか終わっていた。
ご友人の方のあとに、旦那さまも続けてこの部屋から出る。会釈をし、扉が完全に閉まると、私は一気に力が抜けて、その場に座り込んでしまった。
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黒蜜まちゃこ(プロフ) - 天祥院様良すぎる…是非続き見たいです！更新応援してます！ (2018年5月20日 15時) (
レス) id: e5a697c08e (このIDを非表示/違反報告)
りっちー(プロフ) - 夢主ちゃん可愛い〜！更新頑張って下さいね!! (2018年5月14日 20時) (携帯から) (レス) id: ee27b93d84 (このIDを非表示/違反報告)
あかりん(プロフ) - おぅふ…いいねー！この時が来るのを待ってましたー！友達もおすすめキてきまーす！ (2017年8月26日 9時) (レス) id: d4b62537e4 (このIDを非表示/違反報告)
永遠抹茶 - はじめまして！私は英智先輩大好きなのでいつも楽しく読ませてもらっています！続きが凄く楽しみです！更新頑張ってください！！ (2017年7月7日 22時) (レス) id: eaae209883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睦月
| 作成日時：2017年5月20日 0時
