人形少女は黄瀬涼太に好かれているようです(４)【黒子のバスケ】

黒「第72話です」あ「ざっちゅー?」黒「かわいいので持ち帰りますね」黄「俺の天使なんスけど」黒「一緒に来たらお菓子あげますよ」あ「行く」笠「また誘拐されるぞ」あ「刺す」黄「刺す?!」 ページ27

赤「そうだ。合同合宿のことなんだが……」

黄「え?」

赤「聞いていなかったか?」

黄「聞いてないっス!!」

撮影の日とか確認しないと。なんて思っていると、Aっちはどうするのかと疑問になった。
あれから長い時間が経ったわけじゃないし、何しろここに戻ってきたばかりだ。落ち着いてもないのに、合宿なんかに行って大丈夫なのだろうか。

黄「Aっちはどうするんスか?」

赤「行かせるつもりはなかったんだが、こっちに戻ってきてしまったからな……。本人次第になるだろう」

黄「Aっちー!! 合宿行くっスかー?」

『行クゼー』

あ「がっしゅーく」

赤「……決定だな」

これは、俺も絶対に行くことになる。撮影とか、そんな予定放り投げてでも。
過保護っぽくなるけれど、何よりもAっちが心配だから。

あ「あ……征くん、征くん」

赤「ん? 何か忘れ物でも……」

あ「違う。……合宿、葉山さん来る? 八つ当たりしたから、謝らないと……」

『殴リタイ』

黄「人形が本音喋ってるんスけど」

赤「来ると思うよ」

『殴ラナキャ』

黄「それ使命感なんスか?」

相変わらず不思議なAっち。恐らく、これからツッコミは欠かせなくなるだろう。
というか、ブレーキ役がいないと何か危ない気がするんスよね。

赤「小太郎に何をされたか分からないが、手加減は頼むよ」

『チビ、チビ、チビ、チービ』

赤「反省はさせておく」

黄「いや、そろそろ自分でも認めた方が……」

勢いよく人形が顔面に飛んできた。
絶対に認めない、まだ伸びる、という念がこもっているような気がした。

『マダ、伸ビル』

黄「伸びるといいっスねー」

あ「……泣かされた」

笠「泣いてないだろ」

あ「10分待って」

笠「泣こうとするなよ」

やっぱりAっちはかわいい。そう思った俺は、甘いのだろうか。
そう疑問になっただけで、特にどうしようとかは考えなかった。

火「第73話だぜ!!」黒「元気ですね」黄「無駄にっスよね」『ソウイウコト、言ッタラ』黄「言ったら?」あ「……ん?」火「自分から言ったんだろ」あ「……お腹空いた」黒「人の話聞きましょうね」→←赤「第71話。ざっちゅーとは、どんな意味なのか知りたいんだが」実「雑って意味じゃないかしら」赤「……そうなのか?」あ「誰かを煽る言葉」実「やめなさい」あ「ざっちゅー」実「怒るわよ」あ「怒られた」赤「まだ怒られてないだろ」

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