【鬼灯の冷徹】輪廻転生～願い～ (ページ33)

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惨拾壱ページ33

鬼灯side

鬼灯「此処が針山です」

A「…絵巻物の通りです。生前に勉強していてよかった…」

鬼灯「危ないですから、あまり針山に近づかないでくださいね」

A「大丈夫ですよ、痛い痛いと喚いたりはしませんから。痛いのとかの我慢は得意なので、ご迷惑はかけません」

全く違います

私はAさんが怪我をしないかが心配なんです

鬼灯「Aさんって、わざとそういうことをしてるのか、天然なのか分かりませんね」

A「…そうですか？わざとでも天然でもないですよ」

まぁ、Aさんがしっかりしていることは分かっているんです
気を配ることができることも…

A「…？あの、鬼灯さま」

鬼灯「どうしましたか、Aさ…」

Aさんが針山の針に触っていた

鬼灯「ｯ！？Aさん、危ないからあまり近づくなと言ったでしょうｯ！？」

A「え？あ、すいません…でも」

鬼灯「怪我をしたらどうするんですかｯ！？」

A「本当に申し訳ありません」

鬼灯「お願いですから……もしも貴女に傷がつきでもしたら…私は…」

自分を一生うらんで恨んで怨み続けることになります

A「…できる限り気を付けます」

鬼灯「約束ですよ？」

A「はい､「できる限り」気を付けます」

……ｷﾞｭｯ

Aさんの手を握った

A「あの、鬼灯さま？」

鬼灯「これで、勝手には動けないでしょう」

A「え、あ、はい、そうですね」

A「…ただ小さなヒビがあるのを言おうとしただけなんですけど……ﾎﾞｿｯ」

鬼灯「……針山は特に問題なし…」

獄卒「～♪～～♪」

…ﾋﾟｷｯ

獄卒「…ん？」

…ﾋﾟｷﾋﾟｷﾋﾟｷｯ

獄卒「……何の音だ…？」

…………バキッ

獄卒「え？ちょっ！？あ"ぁぁぁぁ！！！！！」

後に悲惨な事件が起こることを彼らは知らない