灰色の化物は他世界を歩む【バトスピ】part2

都合が良すぎるなんて ページ30

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ヨ｢どういう意味だ｣


ミ｢そんな"好都合な事"が起こる訳が無いって事よ?｣








バトスピで繋がった世界だけじゃ無い

ミトラの言った言葉は遠回しにそう言っていた
もしそうなるなら＿＿







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｢マリーが……!!｣


ク｢落ち着け、奈瑞菜!｣



そんなの駄目だ、あっちで幸せに過ごしている
一人の子を……!!

危険な目には会わせられない






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カ｢そう､影響を受けるのはバトスピで
　繋がった世界だけではありません"全ての世界"です

　バトスピで繋がってもいない世界でも
　何かしらの危機が起こる…その規模が大きいか小さいかは
　定かではありませんが｣






まだ良いのは軽い自然災害、台風や記録的大雨だ
最悪の場合､世界の破滅レベルの事が起こる



無論影響を受ける世界がどんな世界なのかは解らない

ゲームなのであるファンタジーな世界や
SF染みた世界等多種多様に存在しているのである
因みに自分はそんな世界がある事を今まで旅をして経験済みだ







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駿｢何でそんな事が解るんだ?｣



ミ｢何でって私達はブリュンヒルデの末裔よ?
　彼女が残した本にその事が鮮明に書かれているの

　もしカルデアの説明に付け加えるなら
　バトスピに関係の無い世界でも一番に強い影響が及ぶのは
　"封印に関わった神の住む世界"かしらね?｣








｢邪神皇の逆恨みじゃないの?｣と言いながら
ミトラは此方に視線を移す

何故見るんだろうと疑問に思いながら
此方も視線を合わせると、ミトラは言う








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ミ｢それを受けるのが一人は定 伊織
　もう一人が貴女よ?ゴルゴーンの一人である女神さん?｣





＿ドクッ……







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ク｢女神……!?｣


カ｢ゴルゴーンは四人の姉妹でした

　封印の後､天界で姉妹の3女メデューサは女神アテーナに
　自身の美貌を自慢し怒りに触れ､4女は庇おうとしたのですが
　二人もろとも人間界に醜い姿で堕とされました｣






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｢その4女が貴女です、奈瑞菜さん｣と
カルデアはさも当然の様に言う

つまりその3女は間違い無く薊だ






｢だが…私にも薊にもそんな記憶は……｣


カ｢ブリュンヒルデの書物に堕とされた二人は
　記憶をリセットされ､二度と戻らない呪いを掛けたとあります
　そのせいかと｣









自分は何者かと探していたそれは
受け入れがたい事実と共に突き付けられた＿＿



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