【テニプリ】愛され少女の親友は合宿へ

42話 ページ45

「ちがう…………

だって兄様はもういない……

なのに………






貴方は一体誰＿?」

姿は愛花だ

でも目の色は兄様と一緒

雰囲気も一緒

しゃべり方も一緒

それに

『俺は＿＿＿＿＿＿だ

お前のお兄ちゃんだ!!!』



僕を見る貴方の目は

兄様と一緒だ


『俺のせいでお前が

責任を背負っているなんて

思わなかった

今まで辛い思いさせて

ごめんな………』

ちがう…

兄様のせいなんかじゃない

あれは自分で決めたことだった

兄様がいなくなって僕が生きている

それこそが僕には耐えられなかった

だって…だって……

「僕は…ぼくは………

兄様なしで生きていることが

耐えられなかった……でも…

それでも自分で自分を×すことは出来なかった

それがとてつもなく怖かった……

生きていることが苦痛だった

でも×んでしまうことは恐怖だった……

僕のせいで………あなたは×んでしまったっていうのに…

それなのになにもしないでのうのうとこの世界で

生きていることが…………

だから

せめて…どんな形であれ貴方の願いを叶えたかった」

はやくはやく叶えなきゃって思ってた

僕には償いしかできないから




こんなぼくにほかにつぐなえることなんて

なんにもなかったから＿＿＿＿＿＿＿

43話→←41話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す