12.現状維持 ページ13
足から力が抜けた瞬間、誰かに支えられた。
高尾「ったく、見当たらないからホークアイで探してみれば…。なんでひとりで
無茶してんのさ?」
高尾だった。
どうやら、Aが居ないことに気付いた高尾は、ホークアイを使ってAを探して
いたらしい。
高尾「重っ!?こんな重いの、ひとりで持ってたの!?なんで俺を呼ばないんだよ!?」
とりあえずAを近くに座らせた高尾は、Aからスポドリを降ろした。
貴方「だって、みなさんこれからたくさん練習するでしょ?高尾君も…。だから、練習の前に疲れさせちゃいけないと思って…」
しゅんと俯くAの頭に、大きな手が乗せられた。
高尾「いーの!俺は、Aちゃんに頼ってもらいたいの!だから、もっと甘えろって!」
顔を上げると、ニカッと笑う高尾の顔が見えた。
貴方「…ありがとう」
Aが微笑うと、高尾は急に真剣な顔になった。
高尾「身体、大丈夫なのか?」
高尾は、Aの身体が弱って、心臓が悪いことを唯一知っている。
貴方「現状維持ってところかな。あれからは悪くも良くもなってないよ」
心配そうな高尾に、Aはわざと明るく言った。
高尾「そっか…。辛くなったら俺に言ってよ?俺…((「高尾!どこにいるのだよ!?」
ったく…」
何か言いかけた高尾を、緑髪の声が遮った。
高尾「Aちゃん、あとで、話せない?」
貴方「いいよ」
高尾はAの返事を聞くと、にこっと笑って、自分が戻ってきた道の先を見た。
高尾「真ちゃーん!俺はこっちだぜー!」
立ち上がって大きく手を振ると、複数の足音が聞こえてきた。
「高尾!?」
一番早く走ってきた緑髪は、高尾と、そのすぐ近くに座っているAを見て、眉を顰めた。
「何をしているのd((リコ「Aちゃん!」………」
Aを睨みながら何か言おうとした緑髪を遮って、緑髪のあとから走ってきたリコが
Aに抱きついた。
その後ろには、誠凜メンバーとキセキの残り2人、桃井と各チームの主将たちまでいる。
リコ「気付いたら居ないから、びっくりしちゃったじゃない!」
日向「体調が悪いのか?すごい汗だぞ」
日向も、Aの近くにしゃがみこむ。
貴方「いえ、大丈夫です。スポドリを運んでたら、遅れてしまって…。ご心配をおかけして、すみませんでした」
Aは慌てて頭を下げた。
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沙夜(プロフ) - あすあすさん» 返信遅れてごめんなさい。応援ありがとうございます!主人公書いていただけるんですか??とっても嬉しいです(*´ー`*) (2015年8月16日 19時) (レス) id: 89126b3f93 (このIDを非表示/違反報告)
沙夜(プロフ) - はるはさん» 返信遅れてごめんなさい。応援ありがとうございます!名前、沙夜に変えました! (2015年8月16日 19時) (レス) id: 89126b3f93 (このIDを非表示/違反報告)
あすあす(プロフ) - 初めましてあすあすです。とっても面白いです!これからも頑張ってください(^∇^)もし良かったらですけど…主人公描いてみてもいいですか?ダメだったらいいですけど (2014年4月18日 20時) (レス) id: d24780b6ce (このIDを非表示/違反報告)
はるは(プロフ) - おもしろいです。更新頑張ってください (2014年3月2日 21時) (レス) id: d7e914d800 (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - お礼をいうのは私です。楽しみです。 (2014年1月1日 15時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙夜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/annzuamenoheya/
作成日時:2013年4月15日 23時