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ASIDE
頬を伝う涙は、何年振りか…
『もう私が居なくても皆は大丈夫だから』
振り絞って出した答えはその一言
バンッと大きな音を立てて開いた扉から涙でボロボロの顔の花宮達
花「バァカ!!お前居ねえと俺は駄目なんだよ!!ふざけんじゃねえぞ!!」
原「ねえ、やだ。やだよ…Aが居ないと死んじゃう…寂しいのは嫌いなのっ…!」
古「やめてくれ…お願いだから傍にいてくれよ…」
山「お前消えたら何に縋って生きていけばいいんだよ」
瀬「駄目。居なくなったら絶対許さない。何処までも追いかけるからね」
ああ、止めてくれるんだな…
『皆、痛い、痛いから…』
全員「絶対に離れてやるか!!」
『…分かったよ…片付けの続きあるからちょっとだけだぞ』
結局最後に妥協してしまうのは花宮達に対する甘さか…
依存されても、少しばかり狂った愛を受けても…やっぱり此奴らが好き
花「A、好きだ!愛してる!」
瀬「あ、花宮フライング。これからは俺との時間も増やしてね」
古「俺も…少しばかり時間を増やしてくれると嬉しい…ガーデニングとか一緒にしたい」
山「夕飯作りとかそーゆーの一緒にしよーぜ!」
原「俺はいつも通りでいいよ!でも…もう離れるなんて言わないで」
いつかは絶対にバラバラになってしまうけれど…まぁ、いつかの先の話
それがまだまだ先にある未来ならば、今はこのままでもいいか
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作者名:黒薔薇しゃん | 作成日時:2017年6月7日 13時