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選択肢は一つ ページ6

谷崎の緊急要請によって呼び出された探偵社員は社内の一室で作戦会議を行っていた。
今は谷崎の話を聞いて現状を確認しているところだ。
彼の話を眼鏡をかけたまま誰よりも険しい顔で聞いているのは乱歩だった。
乱歩は眼鏡を押し上げた。
「その場で殺さなかったことを考えると誘拐理由は
僕らをおびき寄せる目的と情報を引き出すつもりだろう。
よって今Aは黒蜥蜴所有のビルの地下牢で拷問を受けている」
”拷問”想像はしていたが改めて言葉にされると冷や汗が頬を伝う。
谷崎は頭を抱え机に突っ伏していた。
(ボクの所為だ僕がもっとちゃんとしていればボクが判断を間違えていなければ)
「谷崎君」
後悔が脳裏を埋め尽くし前がもう何も見えなくなっていた時太宰の声で我に返った
「太宰、さん…」
「今すべきことは反省でも後悔でもない。わかるよね」
「はい…」
「いまするべきことは何かな?」
その言葉に先程のAの声が蘇ってきた。
(考えてる暇はないでしょ!!!やることは一つ)
「Aちゃんを救い出すことです」
「よろしい。では行くとしようか。乱歩さん案内頼めるかい?」
「ああ勿論。あ、そうだ谷崎君」
「なんですか?」
「見損なったよ」
目を開き怒り心頭と言った様子の乱歩の言葉は谷崎の心に重くのしかかった。
「君は選択を誤った。その所為で今Aは傷を負い絶望している。だから」
「次は絶対に選択を間違えないこと、わかった?」
「はい」

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クコ(プロフ) - ルイさん» コメント返信遅くなってしまいすみません。そう言ったことは読者様のご想像にお任せします。 (2018年10月9日 20時) (レス) id: c68ef9c665 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - 立原さんは死んだんですか? (2018年9月14日 18時) (レス) id: 63736b3e41 (このIDを非表示/違反報告)
クコ(プロフ) - 桜木 茜さん» コメントありがとうございます!!そんな風に言ってくださると物書き冥利に尽きます! (2018年4月20日 3時) (レス) id: c68ef9c665 (このIDを非表示/違反報告)
桜木 茜(プロフ) - 今日最後まで読ませていただきました。涙がドバドバ止まりません、すごく良かったでふ! (2018年4月18日 20時) (レス) id: 276600753d (このIDを非表示/違反報告)
クコ(プロフ) - 雪のさん» 最後まで読んでいただいて、さらにコメントまで下さってありがとうございます!!嬉しい限りです!これからも頑張っていきます! (2018年2月18日 23時) (レス) id: 336d684e71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クコ | 作成日時:2018年1月11日 3時

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