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笑顔を守る仕事 ページ7

「・・・で、後藤氏の政治力が上がってるじゃないですか。そこで、途上国支援が日本から見て
どのように評価されてるのかを理解した上での後藤氏の行動は果たして国会として認められるものなのかどうか、ここに深く関わってくるのが、彼がどれほど密接に途上国支援の関係者と・・・」

インタビューも終わり、俺は食堂に向かう。

「タカカズ、ヒルゴハンデキタヨ?」

この国、パラオに俺が初めて来た時、親切にたくさんの事を教えてくれたのが、彼女、ルダだった。

「タカカズ、ベラウ、スキ?」

唐突な質問だな。

俺は少し考えてから答えた。

「大好きだよ。頑張ってる国は大好きだ」

「ヨカッタ」

短い会話で終わった。

「ルダは、日本語、好き?」

ルダはくしゃっと効果音でもしそうな笑みを零す。

「ダイスキ!」

俺もルダに微笑み返した。

「良かった」

ルダが差し出してくれた芋の煮っ転がしを口に入れ、俺はルダにお礼を言った。

「美味しいよ、ありがとう」

ルダの残念そうな声が即、返ってくる。

「ゴメン、ゴウカジャナクテ」

俺はルダの頭を撫でた。

「豪華かどうかは、見た目じゃなくて、味だろ。すごい美味しいよ、これ」

俺の名前は黒木貴和。

職業は、発展途上国・開発途上国・途上国の支援をする仕事、かな。

今はその仕事で、パラオ(ベラウ)に来ている。

まあ、パラオにいるのも、あと2、3時間くらいだけど。

「じゃあ、そろそろ俺は帰る準備をしなくちゃ。じゃあね、ありがと、ルダ」

ルダは少しかなしそうに微笑んだ。

「ウン、ガンバッテネ、タカカズ」

意外に、あっさりしすぎる別れだな・・・。

「またね」

何気なくそう言うと、ルダは俺の目をじっと見つめた。

「マタ、アエル?」

俺はしゃがんで、頭の位置をルダと同じくらいに下げる。

「会えるよ。俺が会いに行くから。またね」

今度こそ本当のお別れ。

俺は滞在していたホテルに荷物を取りに行き、部屋を出た後、チェックアウトを済ませた。

空港で飛行機に乗り、窓からパラオを見つめる。

だんだんと小さくなっていくパラオを無言で見つめながら、俺はいつの間にか眠っていた。

四時間経ち、日本に着く。

ああ、こんなビルを見るのは久し振りだな。

ガソリンの匂いや焼けたアスファルトが俺を迎える。

やっぱり日本に長くいると、馴染むんだなあ、と実感した。

ああ、このガソリンの匂いが俺にとって懐かしい匂いなんだな・・・

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こけし - 更新楽しみにしています! (2019年11月15日 18時) (レス) id: 59149e5449 (このIDを非表示/違反報告)
- 漢検と英検の勉強頑張って!!次の更新楽しみにしてるよ〜! (2019年10月14日 12時) (レス) id: e17975151e (このIDを非表示/違反報告)
するめちゃん - ごましお @Project KZさん» 見てくれてありがとうございます!そうですね、もうすぐ皆大集合します、待っていてください!文才が溢れている!嬉しいです・・・!頑張りますね! (2019年8月26日 8時) (レス) id: 2226292568 (このIDを非表示/違反報告)
ごましお @Project KZ(プロフ) - 早くKZ全員で集まれるといいですね♪文才溢れてますね(((o(*゚▽゚*)o)))尊敬しますm(._.)m溢れた分は私が回収しておk((殴 (2019年8月25日 22時) (レス) id: b3a1986b4c (このIDを非表示/違反報告)
するめちゃん - 上杉乃彩さん» 誤字ったやつは見なかった事にしてください (2019年8月22日 19時) (レス) id: dce6a31fb2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:するめちゃん | 作成日時:2019年7月26日 9時

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