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小さな箱。15 ページ16

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お互いの気持ちがハッキリした中で挑んだウィンターカップ。

インハイの時より断然調子のいいオレが笠松センパイに「初めっからその力出せや!!」とシバかれたのは言うまでもない。


インハイでは会えなかったけど、ウィンターカップはキセキの世代と黒子っち、皆来ると聞いている。

黒子っちには、春の練習試合で一度負けている。


再戦を誓ったものの、インハイで果たされることのなかったそれは、向こうが勝てばウィンターカップでそれが叶う。


羽屋っちは中学時代からのマネの経験で、キセキの世代も当然研究していたらしい。

流石にその情報収集力は桃っちには届かないものの、相当なものだった。


ただ、チームとしてはアレだけど、羽屋っちがキセキの世代の誰よりもオレに詳しかったのは嬉しかった。

オレがそれで照れ照れしてたせいか、「お前どうした」と変に心配されたけど。


……羽屋っちとはお互いの気持ちは一致してるけど、ウィンターカップが終わるまでは何もなしで行こうと言われ、特に今までと変わらない関係を演じながら挑んだウィンターカップ初戦。シードだったから2回戦からの出場で、まぁ、危なげなく快勝。


そりゃそうだよなー、なんて思ってたら、羽屋っちに「驕りが一番危険」と怒られた。


驕りって何って聞いたら、羽屋っちは呆れた顔で「辞典引いて」とため息をついた。


それでも結局3回戦までは余裕で勝って、それで当たった準々決勝の相手はショウゴくん。

……昔から、あまり仲は良くなかった。と言うか、オレがショウゴくんを好きじゃなかった。

そしてきっとショウゴくんも、オレを好きじゃなかった。


でも、同じポジションで。

でも、似たような力で。

なのに、全てが違って。


負けたくない。

だってショウゴくん、言ったんだ。


試合が始まる時に、オレに。


「中学ん時みたいに、お前んとこのマネ、強奪してやろうか」って。

頭に血が上ったけど、滅茶苦茶な戦り方したって、羽屋っちは喜ばないから。


絶対実力で勝ってやる、オレには及ばない、ショウゴくんの完敗だって言ってやるって。









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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太   
作品ジャンル:恋愛
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西谷彩香(プロフ) - kirakirahikaru0さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけるととても嬉しいです!元々4年前に書き上げた作品でしたが、未だこうして誰かに見て貰えるというのはありがたいです。本当にありがとうございました! (2019年6月20日 5時) (レス) id: 5f1947d42c (このIDを非表示/違反報告)
kirakirahikaru0(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございます!!最後はうれしくて泣いてしまいました。 (2019年6月20日 1時) (レス) id: 094bc50104 (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» コメントありがとうございます!この作品のリメイク更新も進んでいないので、終わり次第考えたいと思います。ご意見ありがとうございました! (2019年4月27日 19時) (レス) id: 5f1947d42c (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様の小説も書いて欲しいです (2019年4月27日 17時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - イチゴ・オーレさん» ありがどうございます!これからもよろしくお願いします!良ければ、他作品もご覧下さい! (2015年10月18日 11時) (レス) id: b540071b0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:西谷彩香 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kunimi251/  
作成日時:2015年9月26日 22時

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