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キセキとラノベ 217 ページ7

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この場合、棚倉の前だろうと関係ないらしい。そもそも、嫌われている事を自覚しているらしい赤司は、彼女に一定距離を保った位置にずっと居た。それに気付けたのは、キセキの世代だけだが。

とにかく、赤司によって突き出されたハサミを避けた火神に、赤司は薄ら笑いを浮かべて言う。



「…へえ、よく避けたね。今の身のこなしに免じて今回だけは許すよ。ただし次はない。僕が帰れと言ったら帰れ」



そして、そのハサミで赤司は前髪を切り始めた。当初の、借りた理由通りに。



「この世は勝利が全てだ。勝者はすべてが肯定され、敗者はすべて否定される。僕は今まであらゆることで負けたことがないし、この先もない」



手を止めることはなく、前髪は落ちていく。



「すべてに勝つ僕はすべて正しい。僕に逆らう奴は、親でも殺す」



そう言った赤司は、向きを変え、緑間にハサミを返し、階段を上がっていく。



「じゃあ僕はそろそろ行くよ。今日のところは挨拶だけだ」


「はあ!?ふざけんなよ、赤司!それだけのためにわざわざ呼んだのか?」


「いや…本当は確認するつもりだったけど、みんなの顔を見て必要ないと分かった。全員あの時の誓いは、忘れてないようだからな。ならば良い。次は戦う時に会おう」



そう言われた青峰は少々不満そうだが、目をギラつかせて頷いた。



「…Aはついて来てくれるかな?」


「…疑問系ではなく、もうそれは決定しているんでしょう?行きますよ。テツヤさん、火神さん、降旗さん。先に戻っていてください、すぐに戻ります」



黒子、火神、降旗に小さく微笑んで、階段を上がっていく赤司の背を追いかけて、彼女も階段を上っていった。








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西谷彩香(プロフ) - 濁音さん。さん» ありがとうございます、気づきませんでした(笑)助かりました、修正しておきます! (2016年3月31日 8時) (レス) id: 237a91988d (このIDを非表示/違反報告)
濁音さん。(プロフ) - すいません、239話のイグナイトパスが、家族するパスになってます(ボソッ (2016年3月31日 7時) (レス) id: 0179ac39f9 (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - 叢桜牙さん» 毎度コメントありがとうございます!なかなか更新出来なくはなりますが、勉強の休憩がてら、ちまちま更新していきます! (2016年2月13日 3時) (レス) id: 90630990a2 (このIDを非表示/違反報告)
叢桜牙 - お知らせ読みました。しばらく寂しいですけど、受験頑張ってください。 (2016年2月12日 23時) (レス) id: a6d00fee4e (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - 叢桜牙さん» ありがとうございます!更新、頑張ります。これからもよろしくお願いします! (2016年2月4日 17時) (レス) id: 90630990a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:西谷彩香 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kunimi251/  
作成日時:2016年2月2日 23時

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