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キセキとラノベ 211 ページ1

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ウィンターカップへの出場が決まってから、火神はアメリカの師匠に教わりに行くんだと言って、早々と日本を旅立ったのは、ほんの数日前の事だ。その少し前まで、疲れを癒すために温泉に行ったり、監督の父、相田景虎に指導してもらったりしていたのだが。

現在、家からほど近いストバスにて、棚倉は黒子と共にいた。
練習をする黒子を見ながら、ぼうっと考える。
それは、予選決勝の秀徳戦直後に言われた高尾からの言葉。

もし、ウィンターカップが終わっても“好き”が分からないままならば、彼女は春、誠凛を去ることになる。それでも、彼女には分からないままだった。



「…Aさ、」


「あれ、黒子っちとAっちじゃないッスか〜!」



黒子が彼女に声をかけるのと同時。現れたのは、目立つ黄色の髪。神奈川にいるはずの、黄瀬の姿。



「…黄瀬さん?何故ここに、」


「何故って…この近くで今日モデルの仕事だったんスよ!で、ストバスが近いって言うから、体もちょっと動かしたかったから来たんスけど、まさか黒子っち達が居ると思ってなかったッスわ」


「…僕たちとしても、まさか黄瀬君が来るとは思ってなかったです」


「偶然ってあるんスね!あ、一緒にバスケしても良いッスか?」


「構いません、やりましょう」


「そう来なくっちゃ!」



楽しそうに、無邪気に笑う黄瀬。その笑顔を見て、黒子も棚倉も頬を緩める。



「…あ、そー言えばウィンターカップ出場おめでとうッス!…と、言ってももう、ウィンターカップ開催まで1週間しかないんスけど」



その言葉に、黒子は少し真剣な顔つきになり、棚倉は黄瀬に向ける視線が鋭くなった。
それを見て、黄瀬は小さく笑いを零した。





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西谷彩香(プロフ) - 濁音さん。さん» ありがとうございます、気づきませんでした(笑)助かりました、修正しておきます! (2016年3月31日 8時) (レス) id: 237a91988d (このIDを非表示/違反報告)
濁音さん。(プロフ) - すいません、239話のイグナイトパスが、家族するパスになってます(ボソッ (2016年3月31日 7時) (レス) id: 0179ac39f9 (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - 叢桜牙さん» 毎度コメントありがとうございます!なかなか更新出来なくはなりますが、勉強の休憩がてら、ちまちま更新していきます! (2016年2月13日 3時) (レス) id: 90630990a2 (このIDを非表示/違反報告)
叢桜牙 - お知らせ読みました。しばらく寂しいですけど、受験頑張ってください。 (2016年2月12日 23時) (レス) id: a6d00fee4e (このIDを非表示/違反報告)
西谷彩香(プロフ) - 叢桜牙さん» ありがとうございます!更新、頑張ります。これからもよろしくお願いします! (2016年2月4日 17時) (レス) id: 90630990a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:西谷彩香 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kunimi251/  
作成日時:2016年2月2日 23時

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