[朔間零]ずっとまえから。[朔間凛月] (ページ20)

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私は______が大好きだった。

だってやさしくてかっこよくて私の中でとにかく完璧だったの。

そして私悲しいことがあったら駆けつけてくれるヒーローだった。

でも彼は何回も留学ですぐに旅立つことが多くなっていつも_______と私は２人でいることが多くなり始めた。

私はいつも悲しくてないていたの。

今思えばバカだなっておもうけど小さい頃はしょうがないんだよ。

彼が帰ってくるまでにかわいくなろってそうすればずっとここにいてくれるかもなんであほらしいことをずっと考えてた。

そんな時_____はいつも泣いている私を見ていつもそばにいてくれた。

_______だって悲しいはずなのに。

…でもいつからかなずっと傍にいてくれる______のことを私は好きになっていたのかも。

ただ都合がいいからでしょって思われるかもしれないけど。

そんなある日_____は言ったの。

｢ねぇA。俺はずっとそばにいるよ。どれだけあの人が好きなのかも知ってる。｣

｢だけどこんなAをみるのはつらいんだよ。毎日泣いている姿を見るのは｣

｢だから俺のことを好きになってよ。｣

｢寂しい時利用するだけでもいい。だから。｣

｢俺と付き合って｣
って
苦しそうに。

私はこれまで何をしていたんだろうって思った。

あとから聞いたけど彼ががいつも来てくれたのはあなたが教えてあげてたからだったんだよね。

大切な幼なじみの事も気付かずに自分だけが悲しいんだと思い込んで。

そして私はこの時重大なミスをしてしまった。零じゃなく私はあなたのことが好きなんだよって言えなかったの。

…その日から私と_____のあやふやな関係が始まってしまった。