[朔間零]ずっとまえから。[朔間凛月] (ページ27)

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Aside

彼と別れたバレンタインデーの日から私の心の中にはなにもなくなった。

でもそのままでは許されるはずはなく親から学校にいきなさいとお叱りがあり久しぶりに教室のドアを開けた。

そうするとクラスメイトの皆が驚いた顔をし視線が私に集まった。

どうしたの？とか大丈夫？などの声も私はどうでもよかった。

てきとうに返し席に座りぼーっとしていると遠くから私の名前を呼ぶ声がする。

「ねぇあんたってば！」

いーくんが焦ったような顔をし私を見ている

『どうしたの？』

「どうしたのじゃないよ！ちょっときて！」

彼は私の腕を握ると凄い勢いで教室からでていった。

『ちょっと離してよ！』

そう言っても無視をしてくる。

やっと止まったと思うと今は使われていない空き教室の中に入った。

『ねぇなんなの！』

「こっちのセリフなんだけど！電話しても着信拒否だしメールしても未読だし！」

いーくんは怒っているような悲しんでいるような表情をし私を見ている。

『ごめん…。』

「はぁ…。まあ無事だったからよかったけど」

《彼がいないとなにも考えれない。》