【黒執事】あくまで死神DEATH★

その死神、挨拶。 ページ5

「…いるか？葬儀屋。」

…聞こえたのは、幼い男の子の声。

「…ヒッヒッ…そろそろ来る頃だと思っていたよ…よぉ〜こそ伯爵…ようやく小生特製の棺に
入ってくれる気になったのかい…！」

…ん？は・く・しゃ・く？
あの幼い男の子が…？

「そんな訳あるか今日は…
ん？葬儀屋？先客がいるのか？」

『…あ』

…しまった。
...目が合ってしまった。

「…おい！誰だ！」

『…葬儀屋？』

「...なんだい？A？」

私はその子供の前に出る。

そして葬儀屋を睨み付けながら
その子供に...

『お初にお目にかかります、伯爵。
私、葬儀屋の旧友のAと申します。
以後、お見知りおきを。」

そう言い、伯爵の手を取る。

あえて、名字は言わない。

何故なら…悪魔と死神の気配がするからね。

「…礼儀はなっているようだな。
葬儀屋(あいつ)の友人だから変人かと思ったが。」

「…ひどいねぇ、伯爵。
小生は変人じゃないよぉ。」

「…僕は、シエル・ファントムファイヴだ。」

ファントムファイヴ…
ああ、おもちゃメーカーの。

「…おい。お前らも挨拶をしろ。」

「御意 御主人様(イエス マイロード)。
……私はセバスチャン・ミカエリスと申します。」

…悪魔の気配はこいつか。

「我(わたし)は劉(ラウ)だよ。
よろしく、Aちゃん」

裏の人間の気配がする...

「私は、アンジェリーナ・ダレスよ。
気軽に、マダム・レッドって呼んで！
Aちゃん☆」

...テンション高くないかい？

「…えっと、バーネット邸執事の
グレル・サトクリフです。
よ、よろしくおねがいします。」

…グレル・サトクリフ？...え？
…まぁ、そんな気配はしてたけど…
あいつ…こんなところで油売ってたのか…

そういえばさっき、
私が名前を言ったとき、
冷や汗かいてたなぁ…

...面白いから放置放置。

「…で、話を戻すよぉ。
…ああ言うのは、表向きのお客ではない。
小生が綺麗にしてあげたのさ。」

「…その話が聞きたい。」

「じゃあ話をしよう。お茶でも出すよ。
その辺に座っててもらえるかい？」

…その辺っつても、棺桶以外なにもないけど？

その死神、失笑。→←その死神、再会。

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