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くるみの姿にわぁっと歓声があがる
夜一「うむ、良いリアクションだなくるみ」
「皆…来てくれたんだ…」
夜一のエスコートで空とぶ絨毯からふわりと降りるくるみ
辺りを見渡せばすでに感極まって涙する者、暖かく拍手で出迎えるものが
二人を暖かく見守っていた
夜一「白夜坊め、随分と立派な式を用意したものじゃな」
「えぇ、祭主や巫女まで準備して貰って…本当に頭が上がりません」
ゆっくりとレッドカーペットを歩く二人は回りに聞こえない程の小さな声で言葉を交わしていた
夜一「ここまで…随分と長いようで、あっという間にじゃったのぅ」
「はい。本当に…夜一さんにあったのがつい昨日の事のように、今でも鮮明に思い出せます」
くるみがまだ高校生だったころ
猫達の噂で会話が出来る人間がいると聞きつけ、面白半分でやって来た白神神社で
まさか、レッドカーペットを歩くとは思ってもみなかったと笑う夜一
「本当に、夜一さんにはお世話になりっぱなしで…なんてお礼をいったらいいか
きっと、夜一さんがいなったら私はここにはいなかったと思います…」
くるみの言葉に夜一は少しだけ沈黙しゆっくりと口を開いた
夜一「柄では無いが…」
顔を上げずに目線だけを夜一に向ければ
穏やかな表情でくるみを見つめていた
夜一「くるみとはここにいる誰よりも長く接してきた
それは、時に猫として
師匠として、仲間として…
幾度となくぶつかり合い、きずつつき合い
ここまで成長出来たこと…心から誇りに思う」
「夜一さん…」
夜一「随分とお前には悩まされたものだ…そして、助けられた
ずっと側で成長を見てきたせいか特別な感情が芽生えていた
儂は親と言うものは良く、わからぬが…
くるみの事をまるで娘の様に愛している」
「よる、一さん…っ」
夜一の腕を掴む手に力が入る
何度目となる涙が流れてしまいそうになるのを夜一がふっと笑って拭った
夜一「泣くなくるみ。お主には涙は似合わぬ…
それに、お主の泣き場所は儂では無かろうが」
「っ、夜一さん…」
本殿の前で足を止める
少しだけ緊張した面持ちの平子と目が会えば
平子はゆっくりと一礼した
そして、自身の腕に添えられていたくるみの手をとった
「夜一さん？」
夜一「幸せになれ、くるみ」
その手の甲にそっと口付けをした夜一の瞳にはうっすらと涙が滲んでいた
そして、くるみの肩に手を添えて平子のほうへと送り出した
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月。(プロフ) - umaguさん» ありがとうございます。アニメBLEACHが続いて新たに目に止めてくださる方もいて、嬉しいです。長い小説ですが全部見頂けて嬉しいですありがとうございました！ (11月25日 0時) (
レス) id: e594d45068 (このIDを非表示/違反報告)
umagu(プロフ) - 魅力的な作品に引き込まれ時には涙しながら見させていただきました。素敵な作品でした。ありがとうございました😌 (9月22日 18時) (レス) @page11 id: 4d8aeac2a6 (このIDを非表示/違反報告)
月。(プロフ) - かほりさん» こんにちは。コメントありがとうございます^^楽しんで頂けて良かったです。 (2020年4月22日 10時) (レス) id: 77f51753aa (このIDを非表示/違反報告)
かほり(プロフ) - → そして特に私の中で嬉しかったことがあるのですが、BLEACHの小説で藍染死闘後のお話は案外少なく、私自身復隊後の平子とのお話を読める作品がないのかと探していたので、復隊後からの話がきちんとありすごく嬉しかったです！完結お疲れ様です。とても楽しめました！ (2020年4月15日 16時) (レス) id: a3e961a68a (このIDを非表示/違反報告)
かほり(プロフ) - 初めまして、静かな悪魔から最終章まで月。様の小説を読ませてもらった読者です。平子真子が大好きで検索して1ページ目に貴方様の作品があり読み始めたのがきっかけですが、愛されている主人公や平子との絡み、物語が凄く魅力で作品にすぐ引き込まれました。→ (2020年4月15日 16時) (レス) id: a3e961a68a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月。 | 作成日時：2019年12月27日 17時
