第8話 廃ビル探検隊 ページ9
次の日
あんずちゃんちの車に乗って数十分
着いたのは都心からは少し離れた場所にある地下鉄の駅のそば
フューチャリングガールの本社ビルがそこにはあった
アヤメ「あれか、意外とでかいな」
あんず「全面ガラス張り、いかにも平成時代のビルって感じね」
ちなみに今日のあんずちゃんはサイドポニーだ、白いシュシュが可愛い♡
アヤメちゃんも走るときみたいにポニテにしている
ふたりともラフで洒落っ気のない格好をしているのは、あんずちゃんにそう言われたから
ホコリっぽい場所をウロウロするから汚れてもいい格好、ってことらしいけど
あんず「さ、行くわよ」
A「えっ、勝手に入って大丈夫？」
あんず「ちゃんと許可はもらったから。ほら、鍵も貰ったし」
あんずちゃんは手の中で金属の部品のようなものをジャラジャラ言わせた
部室と同じ、昔のアナログな"鍵"だ
あんず「フューチャリングガール自体は、もう何年も前に解散してるの。でも、大きなビルは取り壊すのにもお金がかかるんだって」
アヤメ「それで、ビルと設備が今でもそのまま残ってるってわけか」
ガチャリ、と重い音がして鍵が開いた
ガラス張りだから外の光も少しは入ってくるけど、少し奥に入るだけで薄暗くてよく見えない
廃墟、というにはまだ綺麗だ、壁やガラスは壊れてないし
ただ・・・、
あんず「ホコリがすごいわね・・・、」
A「今のうちにマスク付けとこ」
アヤメ「これ、ドローンはまずくないか？風が・・・、」
私も同じことを思ってあんずちゃんの方を振り向いたけど、遅かった
ライトの点いた探検ドローンがちょうどあんずちゃんの手を離れるところだった
ブワーーーッとホコリが舞い上がり、あたりの空気が灰色になっていく
あんず「うわ！やば！ごめん」
アヤメ「あー、まあ他にライトないし仕方ないか」
A「それで、何階？」
私はエレベーターホールに入って階数表示を見た
20階建てか、えーっと、アイカツ関係のフロアはっと・・・、
あれ？反応がない
あんず「言い忘れてたけど、宙電より前のビルだから、エレベーターも使えないわよ」
アヤメ「げっ、じゃあ最悪20階分も階段で登るのかよ」
あんずちゃんがエレベーターの脇にある案内板を指差すと、
ドローンが飛んできてライトで照らした
あんず「下の方の階は応接室とか食堂とかね。デザイナーが仕事をしてそうなのは・・・、」
アヤメ「これか？」
『20F デザイン課 研究室』
・・・、
マジで？
第9話 あの頃の未来→←第7話 What is the "Design"?
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きらるり(プロフ) - 紅妃さん» 初めまして！コメントありがとうございます(*ﾟ▽ﾟ*) そう言って貰えて嬉しいです、更新頑張ります！ (2018年5月18日 18時) (
レス) id: cabc9f41a5 (このIDを非表示/違反報告)
紅妃(プロフ) - 初めまして、つい最近この作品を見つけ、第1巻から読ませていただきました。とっっても面白いです！展開のテンポもよく、先が気になります。これからも応援しています^ ^ (2018年5月18日 12時) (レス) id: d4608e4b4b (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - ゆゆゆさん» こっちでもコメントありがとうございます！もうすぐ次章を更新できると思いますのでよろしくお願いします♪ (2018年5月14日 8時) (レス) id: cabc9f41a5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 続編ありがとうございます！ 主人公とあんずちゃんとアヤメちゃんの続きの物語が読めてとても嬉しいです。これからも更新頑張ってください。応援してます！ (2018年5月13日 23時) (レス) id: 361e2104ee (このIDを非表示/違反報告)
きらるり(プロフ) - かほさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて私も嬉しいです！しばらくはマメに更新できると思いますのでよろしくお願いします♪ (2018年4月8日 22時) (レス) id: cabc9f41a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらるり | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/krrr_homepage/
作成日時：2018年4月8日 14時
