三十三話 ページ35
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「あ、あれ?み、みんなどうしたの?」
「しばらく休めば大丈夫さ」
体育館に入ってきた瞬間、目をぱちくりさせて驚いたような声を出すのはA。
そして、あっさりとAの疑問を返したのは、我らがキャプテン赤司君。
彼らの目の前に広がっているのは
「…だ、大丈夫じゃないッスよ…」
「…疲れたあぁ…」
「………」
「ちょい、赤司!
緑間、さっきから、ピクリともしてないぞ!?」
巨人たちの屍…ではなくて、キセキの世代(赤司君を除く)メンバーが床に突っ伏してる光景。
すごくシュールです、はい。
それはともかくとして
「A、もう委員会終わったんですか?」
「え?うん」
僕の関心事はAなわけで…。
「なら、着替えてくるんで少し待っていてください。送ります」
「え?
っていうか、部活は?」
「彼らがこれ以上動けそうにないので
今日は終わるそうです」
「あぁ…
せっかく、来てもらって悪いが、今日はこれで終わりだ」
「だから、送ります」
ささっと帰る約束を取りつけます。
「テツヤは平気なの?」
「はい、4倍に練習量を増やされたのは彼らだけですから」
「へ?」
不思議そうに彼らを見るAから、ちらりと彼らを見てほんの少しだけ気の毒に思います。
「で、でも、帰っていいの?
私何もしてないけど!!?」
「あぁ、今日は帰った方がいい
明日は、頼むよ
臨時とはいえ、多少はマネージャーの仕事を覚えてもらわないといけないからな」
そもそも今日、Aが部活に来たのは、マネージャーの仕事を合宿までに覚えてもらうためであって…。
そもそも論で、選手が動けないのならばマネージャーのすべきことはほとんどないわけで…。
あるとすれば
“もう、青峰君!大丈夫?ほら、レモンのはちみつ漬け”
このように疲労回復を助けるぐらいで…
“…ん、サン…キュ…!?”
“どうしたの!?青峰君!?”
“……桃っち、それってもしかして、桃っちが作ったやつッスか!?”
“え!?うん、赤司君が、みんな疲れてるみたいだから作ってやれって!”
“赤司っち、鬼!?”
…はい、止めを刺すことではないですよ、本来は。
「皆の看病は、桃井がやるようだから、お前達は帰っていいよ」
しれっとそんなことをいう赤司君を前に
「はい…、それでは、行きましょう、A」
「え?うん、じゃあ、また明日!」
赤司君を敵に回すのはやっかいですね、とそんなことを思いました。
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うちわ(プロフ) - 桜さん» さてさて、いつでしょう?続編できたので、そちらもどうぞ!更新がんばりますね!! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - 桜さん» さてさて、いつでしょう?続編できたので、そちらもどうぞ!更新がんばりますね!! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - りゃいむさん» 返信めっちゃ遅れてすみません><お久しぶりです!!はい、頑張りましょう!!ありがとうございます!がんばります!! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - サラ男。さん» 黄瀬君の扱いが酷いのは愛ゆえだよね←最近、うちわ、黄瀬くん好き! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - 恋雪ゐねこさん» 返信遅れてごめん><それそれ!!っていうか三期始まったよね!!エンディングマジやばい// (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うちわ | 作成日時:2014年2月24日 18時