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二十一話 ページ23
















Aと一緒に帰ったその週の日曜日。
僕は体育館にいました。
つまりは、部活だったわけですが…。




「黒子っちの言うとおりッスね!
本当、Aっち料理上手ッス!!」



そういって
僕の目の前で美味しそうに
レモンのはちみつ漬けを頬張るのは
レモンと同じビタミンカラーの髪を持つ黄瀬君。
赤司君は席を外してコーチとミーティングルームにいっているので
今現在いる二年の一軍レギュラーメンバーは
僕と黄瀬君と紫原君と青峰君と緑間君。
それに、マネージャーの桃井さん。




「料理って言っても
すごく簡単なものだけどね
レモンのはちみつ漬けとサンドイッチだし」



“でも、褒められちゃった”
嬉しそうに水筒を取り出しているのはAです。
どうしてこうなったのかというと
理由は簡単で
“失礼します。黒子テツヤいますか?”
丁度、赤司君がコーチに呼ばれて席を外したため
自動的に休憩になっている時にひょこっと体育館に現れ
僕が目の前に現れると嬉しそうに大きめのカバンを両手で
自分の顔まで持ってきて、にっこりと笑って
“…差し入れ、持ってきたんだけど”
Aが先日の約束通り
差し入れを持ってきてくれたんです。
“友枝A?誰?”
面識がなく、最初は怪訝そうにしていた紫原君は



「Aちん、もっと食べていい〜?」



とすっかり、Aを気に入ったよう…。



「えっと、紫原くんでしたっけ?」



“どうぞ
張り切りすぎてたくさん作っちゃったので”
嬉しそうに、カバンから大量のタッパーを取り出します。
“紫原、食べすぎなのだよ”
と言いながらも自分もレモンのはちみち漬けに手を伸ばしているのは緑間君。



青峰君なんか
“ちょっと、A!これ、本当に、サンドイッチか?”
と感激気味で…
“さつきのなんか…”
とぶつぶつ言っています。
“ちょっと、どういう意味かな?青峰君?”
“げ、さつき、いつの間に…!?”
一体、青峰君は、桃井さんにどんなものを食べさせられているんでしょうか?
ちょっと、食べてみたい気もしますが、僕にはハードルが高そうなのでやめておきましょう。
そんなことを考えながら、ぱくりと一口、僕もサンドイッチをかじりました。
すると、Aと目があって



「美味しい?」



小さく首を傾げました。
“もちろんです”
と僕が笑うと
“よかった”
と嬉しそうに笑いました。



正直、Aの差し入れよりも
Aの笑顔の方が
僕にとっての何よりの栄養補給です。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黒子テツヤ , 帝光中   
作品ジャンル:恋愛
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うちわ(プロフ) - 桜さん» さてさて、いつでしょう?続編できたので、そちらもどうぞ!更新がんばりますね!! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - 桜さん» さてさて、いつでしょう?続編できたので、そちらもどうぞ!更新がんばりますね!! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - りゃいむさん» 返信めっちゃ遅れてすみません><お久しぶりです!!はい、頑張りましょう!!ありがとうございます!がんばります!! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - サラ男。さん» 黄瀬君の扱いが酷いのは愛ゆえだよね←最近、うちわ、黄瀬くん好き! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - 恋雪ゐねこさん» 返信遅れてごめん><それそれ!!っていうか三期始まったよね!!エンディングマジやばい// (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うちわ | 作成日時:2014年2月24日 18時

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