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十七話 ページ19














「…もう、青峰君、さつきちゃん困らせたらいけないでしょ?」

「…で、俺が悪いっていう話になるんだな」

「だって、さつきちゃんは、私の大切な友達だもん」



桃井さんの話を聞き終えたばかりのAは
青峰君の前に立ちはだかり
ダメでしょ?と言わんばかりに
人差し指を上に向けています。




「Aちゃん〜!!」

「さつきちゃん〜!!」

「…俺の味方はいねぇのかよ」




そしてお互い向き合うAと桃井さん。
これが、女の友情っていうやつなのでしょうか?
目の前の青峰君は白け顔。



「諦めるッスよ!
青峰っち!
男は女の子には、勝てないッスよ」



その青峰君の肩に手を置く黄瀬君。
“…な、なんッスか!?”
青峰君は、黄瀬君の方を向いて目を細めて一言。



「…お前に諭されるとなんかムカつくな」

「ちょ、青峰っち、ひどっ!もう、俺泣くッスよ…」



黄瀬君は右腕に自分の顔を押し付けました。
そんな黄瀬君に声をかけたのはAで…。



「黄瀬くんは
愛されキャラなんだよ」



にこりと黄瀬君に笑いかけました。



「え?」



ぴたりと止まって
最後の救いを求めるように
Aを見ます。
そんな黄瀬君に…。



「黄瀬君は
愛すべきいじられキャラなんだよ!」



止めの一言。
いえ、Aに悪気はないんです。



「嬉しくないッスよ!!」



即刻反論する黄瀬君に



「なんで?」



Aは本気でわからないとばかりに首をかしげます。



「これもみんなの愛の一つなんだよ?
そう思えば頑張れる気がしない?」

「無理ッスよ!」

「愛情の裏返しなんだよ、きっと」



そういって、不服そうに黄瀬君を見るA。
まぁ、黄瀬君への態度はAの言う通りなんですが…。
それを黄瀬君に言うのは悔しいので黙っておきますが。



“緑間っち、俺にもっと優しくしてくださいッス!”
黄瀬君は傍らに立つ緑間君に訴えましたが



「くだらん…
俺は、もう帰るのだよ」

「緑間っちも、ひどい…!?」



あっさり、そう返されました。
それが呼び水になったのか
“そろそろ帰るか、さつき”
“そうだね、青峰君”
“…もう、家で枕ぬらして寝るッス”
みなさん、立ち止まっていた場所から動いて
校門から出て“右”方向へ足を進めました。



「んじゃ、また明日ね!」



そういって、“左”方向に家があるA以外は。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黒子テツヤ , 帝光中   
作品ジャンル:恋愛
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うちわ(プロフ) - 桜さん» さてさて、いつでしょう?続編できたので、そちらもどうぞ!更新がんばりますね!! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - 桜さん» さてさて、いつでしょう?続編できたので、そちらもどうぞ!更新がんばりますね!! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - りゃいむさん» 返信めっちゃ遅れてすみません><お久しぶりです!!はい、頑張りましょう!!ありがとうございます!がんばります!! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - サラ男。さん» 黄瀬君の扱いが酷いのは愛ゆえだよね←最近、うちわ、黄瀬くん好き! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - 恋雪ゐねこさん» 返信遅れてごめん><それそれ!!っていうか三期始まったよね!!エンディングマジやばい// (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うちわ | 作成日時:2014年2月24日 18時

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