十六話 ページ18
・
・
・
「いたたたっ…」
そういって脇腹をさする黄瀬君。
「どうしたの?黄瀬くん?
ついに…発狂?」
そういって心配そうに言うのはAです。
「いたたたっ…
ってか、ついにってなんッスか、ついにって?」
「いや、黄瀬君って変人だから」
「っていうか、俺、Aっちから
変人って思われてたんッスか?」
「違うの!?」
Aは、今知った!というばかりに
目を見開いています。
「なんでそんなに驚くんッスか?
っていうか今のは、黒子っちが…!」
「僕がどうしたんですか?」
「ちょ、黒子っち、そりゃないッスよ!
俺、まじで変人みたいじゃないッスか?」
「え?違ったんですか?」
「ちょ、待って…
黒子っち、ひどい」
しおしおと肩をすぼめる黄瀬くん。
そもそもの話が、僕が、黄瀬くんの横腹にチョップを入れたのが
発端なわけで、まぁ黙っていますけどね。
「バスケ部の中で一番変人なのって黄瀬君じゃないの!?」
「ちょ、Aっち?それ、どういう意味ッスか?
っていうか、変人っていうなら緑間っちは?」
「なぜ、そこで俺に振る!?」
そして話がよくわからない方向へ進んでいると
「でも、一番の常識人はテツくんだよね!
優しいし!紳士だし!」
桃井さん乱入。
“さっきも、テツ君のおかげで仲直りできたんだよ”
と言葉を続ける。
“仲直り?”
とAはわずかに首を傾げて
“もしかして教科書事件”
とどこか合点がいったようにAはつぶやきました。
“おい、勝手に事件化すんな”
青峰君が突っ込みます。
“あのね…さっき…”
Aに先ほどの出来事を語りだした桃井さん。
・
桃井さんは僕に好意的なようですが
桃井さんの好きと僕に対するAの好きは違うと思います。
・
・
だって
桃井さんが
きっと本当に好きなのは
「…Aちゃん、テツ君みたいな幼馴染がいていいな〜
青峰君とは大違い!」
青峰くんですから。
たとえば
もし高校が僕と青峰君が
別々の高校にいってしまうことになったのならば
桃井さんは青峰くんの方に行くでしょう。
それはきっと
「悪かったな、幼馴染が俺で」
青峰君も。
・
・
全く
お互い自覚してないのか
認めたくないんだか…。
・
・
けど、お互い好きあっているのは確実で…。
正直、羨ましすぎます。
だって、僕の想いは一方通行で…。
・
・
・
一生叶いませんから…。
168人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うちわ(プロフ) - 桜さん» さてさて、いつでしょう?続編できたので、そちらもどうぞ!更新がんばりますね!! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - 桜さん» さてさて、いつでしょう?続編できたので、そちらもどうぞ!更新がんばりますね!! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - りゃいむさん» 返信めっちゃ遅れてすみません><お久しぶりです!!はい、頑張りましょう!!ありがとうございます!がんばります!! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - サラ男。さん» 黄瀬君の扱いが酷いのは愛ゆえだよね←最近、うちわ、黄瀬くん好き! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
うちわ(プロフ) - 恋雪ゐねこさん» 返信遅れてごめん><それそれ!!っていうか三期始まったよね!!エンディングマジやばい// (2015年2月16日 17時) (レス) id: 678928963e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:うちわ | 作成日時:2014年2月24日 18時