【黒子のバスケ】占い嫌いと占い信者3【緑間真太郎】

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『今日の７位は魚座のあなた！他人の好意は素直に受け取ると吉！ラッキーアイテムはボックスティッシュ！』

緑間くんに化粧水をもらった翌日。昨日と同じように梨花たちと一緒におは朝占いを見ていた。

「お母さーん！ボックスティッシュどこー！」

結果を見てすぐに梨花は、お母さんにラッキーアイテムの場所を尋ねた。
苦手意識が薄れてきた占いだが、さすがにそこまでガチになってアイテムを探すのはどうかな……と、まだ私は冷静な気持ちを捨てていなかった。




学校に着いて教室に入ると、昨日と同じ状況だった。私は昨日と同じように黙って自分の席に座る。すると、緑間くんが話しかけてきた。

「橋本」

「なに？」

「おはようなのだよ」

「おはよう」

昨日より少しだけ緊張感は薄れていた。

「今日の魚座のラッキーアイテムはボックスティッシュのなのだよ」

「そうだったみたいね。梨花が張り切ってた」

私がそう返すと、緑間くんは黙って私の机に未開封のボックスティッシュを置いてきた。

「……あげるのだよ」

「……邪魔なんだけど」

ポケットティッシュならまだしもボックスティッシュを机に置いて授業を受けるわけにはいかない。普通に面積とるし。

「今日の魚座は他人の好意は素直に受け取ると吉、だそうだ。受け取るのだよ。そして持ち運ぶのだよ」

「……」

ジトッと彼を見るが、何と返しても引かなさそうだったので、仕方なく私は緑間くんからボックスティッシュを受け取ることにした。
ちなみにその日、母が景品で高級納豆を当てたらしく、夕飯で食した。とても美味しかった……。





『今日の11位は魚座！嫌なことを押し付けられちゃうかも？ラッキーアイテムは虫のおもちゃ』

「げっ」

「ん？どうしたの、お姉ちゃん」

「いや、何でもない……」

ここ二日間、緑間くんにラッキーアイテムを押し付けられてきた。もしかして今日もなのでは、と耳を澄ませておは朝占いに耳を澄ませていると、結果を聞いて思わず声を漏らしてしまった。

(虫の、おもちゃねー……)

「虫のおもちゃかー……なんかないかなー」

心の中で絶望する私とは裏腹に、妹は張り切って家中のあらゆる引き出しを漁り、虫のおもちゃを探し出したのだった。

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