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▽File.03 ページ5

キセキ一課のメンバーが、廃墟ホテルに到着して10分後。
ようやく火が完全に消え、Aと青峰はホテル内を探索していた。


A「初日からいきなりこんな大事件に巻き込まれるなんて…」

青峰「怖ェなら帰ってもいーんだぜ?」

A「え…」

青峰「刑事っつーのは常に危険と隣り合わせ。生と死が隣同士にあるんだよ。」

A「生と死が、隣同士に…」

青峰「だからそれなりの覚悟が必要だ。」

A「っ…」


お前がいくら強くても、覚悟のない奴はただの足手まといになるだけなんだよ。

青峰はAにそれだけ言うと、
Aを置いて別の部屋へと移動した。


A「覚悟って、つまり………」


一方のAはその場に立ち尽くす。


A「死ぬ覚悟…って、事………?」


常に生と死が隣り合わせの、危険な職業。
刑事とは、そういうものなのだ。

死ぬ覚悟なんて、誰にでも出来るわけないよ……!

恐怖で足が動かない。
Aは自分の情けなさに、拳をギュッと握った。











黄瀬「ねぇ、黒子っち…」

黒子「なんですか」

黄瀬「なんで赤司っちは、新人の白崎さんを青峰っちと組ませたんスかね?」

黒子「…そんな事、僕が知ってるわけないじゃないですか。」

黄瀬「だよね…」


黄瀬には理解が出来なかった。
黒子とのコンビを解消し、単独行動をするようになった青峰と、
今日来たばかりの新人のAを、組ませる理由が。

その事を疑問に思っていたのは黄瀬だけではなく、
黒子や…緑間と紫原もだった。


緑間「まったく…アイツは本当に何を考えているかわからないのだよ…」

紫原「だね〜…」

緑間「まぁ、アイツが何の考えもなしにあんな事を言うとは思わないが…。」

紫原「新人と組めば、峰ちんが変わるとかって思ってるのかな〜…?」

緑間「…さぁな。」


皆が一致して赤司の考えに疑問を覚えつつ、
それぞれの役目を果たした。

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作者名:doughnut. | 作成日時:2013年11月5日 15時

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